結びの一番

電車道で相手を粉砕していく

SV S11 使用構築【最高最終2006/501位】憤怒官邸

Liveraです。9世代では数シーズン前から7世代ぶりに対戦に復帰し、今回4年半ぶりにR2000を達成したため久々の構築記事となります。

【使用構築】

【コンセプト】

Ⅰ. 規格外の馬力+一定の行動保障を両立できるアタッカーの一致テラスで対面突破する動きに徹する

 

Ⅱ. 選出画面で受け駒や特定のポケモンの選出を強く牽制し、上記の動きが通る試合を1戦でも増やす

 

Ⅲ. Ⅱの効果を活かし、脳死で決めても一定の勝率が挙げられるような直線的な選出や行動パターンを確立する

 

【構築経緯】

今期はサイクル寄りの構築が激減し、純正な対面構築が多い環境になったことから、積まずとも瞬時に高火力が叩き込めるポケモンを如何に複数回動かし速攻相撲で決着できるかを意識した。

物理方面は、ディンルーやヘイラッシャといったステロ撒きや数値受けの定番が激減したことにより通しやすくなったと感じた飛行テラバ鉢巻カイリューを起用。

特殊方面は、ステロを撒かれても対面性能が落ちず、また一致技で拘る事が多いカイリューにとって障害になりうるサーフゴー(特にHB)や、威嚇によって分の悪いランドロスカイリューの苦手なテツノツツミなどを筆頭にテラス込みで多くの相手と五分以上に殴り合える赫月ガチグマを起用した。

この2匹は攻撃性能自体は優秀だが現環境の平均より遅いSが足を引っ張り、とりわけ対面構築に対してそのまま並べただけでは高速高火力なポケモン達に役割集中で押し負けてしまうことが目立った。

そこで相手の初手のS操作+ステルスロックにより主にカイリューが相手の2匹目までを安定して処理できるよう、電気玉投げつけるコノヨザルを先発役として選任。

また、終盤の4桁上位付近~3桁ではブラッドムーンの通りがよくガチグマの行動回数を増やせればイージーが取れる構築も多かったため、トリル要員として定番のミミッキュを採用。

残った2枠については数は少なかったものの受けループへの対策として身代わり剣舞炎オーガポン、ラストに前期から使用していたイーユイを続投した。イーユイについては明確な役割はなかったが、一部の構築を除いて受けることが困難な炎枠を2体並べることで鋼枠の選出を抑制し飛行テラバやブラッドムーンの一貫が取りやすくなることを期待した。

 

【個体紹介】

 

① コノヨザル

 

テラス:電気

性格:陽気

特性:精神力

持ち物:電気玉

実数値(努力値):217(252)-135-100-x-111(4)-156(252)

技:憤怒の拳/投げつける/命懸け/ステルスロック

 

B:パンチグローブ持ち特化連撃ウーラオスの水流連打+アクアジェットを約66%の乱数で耐える

D:臆病ハバタクカミのムーンフォース確定耐え

 

先発役。8割以上の試合で選出した。

H振りだけで並大抵の攻撃は一発耐える点と、大半の連撃ウーラオスやそれ意識のオーガポンの上から行動できる点がサポート役としてとても使いやすかった。アタッカー相手には投げつけるから入ることで大抵2回の行動が確保できる。

イーユイや鉢巻パオジアンなど一部の高火力一致テラスでは流石に出落ちしてしまうこともあるが、先発のコノヨザルは襷のイメージも強いため初手からいきなりそのようなムーブをされることは少なく安定して仕事ができた。

投げつける→ステルスロックが通常の動きだがイレギュラーなケースは主に下記3点。

 

・ブーストエナジーが発動しないハバカミ

→眼鏡と判断し、テラスを切り憤怒の拳で突破する(鉢巻逆鱗が一貫しやすくなる)

カイリュー

→命懸けで1:1交換をする

・キラフロル

ステルスロック→命懸け(襷であれば毒菱を撒かれずにガチグマの真空波で処理できる)

 

ステルスロックを撒く目的はマルスケや襷を無力化することであり、初手に出てきたカイリューと相討ちを取ることはそれと同等(テラスを切ってきた場合は爆アド)の意義があるため迷わず命懸けを押していた。

終盤前まではムーンフォースに耐性がつく鋼テラスで運用していたが、襷を持ち電磁波を撒いてくるハバタクカミが一定数現れた為電気テラスに変更した。

麻痺撒きの目的はあくまで後続の為のS操作だが、こいつより遅い多くのポケモンは処理するまでに最低2回の麻痺バグチャレンジを乗り越えなければならず、割と起きやすい上振れが行動回数の水増しに直結するのはやはり大きな恩恵だった(これにより、上記のウーラオスからの実質的な乱数は更に有利)。

特性は精神力一択。役割の性質上怯みによる出落ちだけは許されない。

 

カイリュー

テラス:飛行

性格:意地っ張り

特性:マルチスケイル

持ち物:拘り鉢巻

実数値(努力値):167(4)-204(252)-115-x-120-132(252)

技:テラバースト/逆鱗/地震/神速

 

高火力アタッカーその1。マルスケを残った状態でテラスを切れば飛行テラバーストで多くの並耐久アタッカーを対面突破できる。

先述の通り、攻撃性能は高い反面耐久についてはマルスケがないと現環境では心許ないので、コノヨのサポートでマルスケを試合の中盤まで温存しつつ暴れさせることを意識した。以前はステロさえ撒いていればほぼ全てのカイリューを一方的に押し切れたが、現在は鋼テラスのスケイルショット持ちに切り返されることもあり一概に有利ではなくなった。ただやはり選出画面で炎2体を見せているのが効いていた為かそこまで頻度は高くなかったように思う。

また初手コノヨの動きから龍舞型を誤認させやすく、拘りオバヒや水流連打でコノヨがワンパンされた際に死に出しをすると積みを嫌ってか引かれることが多いため、裏に想定外の火力を刺せたのも強かった。

 

最終日付近はトリル展開からガチグマを押し付ける動きの方が通りやすくあまり選出しなかった。

 

③ガチグマ(赫月)

テラス:ノーマル

性格:控え目

特性:心月

持ち物:突撃チョッキ

実数値(努力値):217(228)-x-140-205(252)-85-76(28)

技:ブラッドムーン/ハイパーボイス/大地の力/真空波

 

B:特化竃オーガポンのテラスA+1ツタこんぼう確定耐え

D:臆病眼鏡ハバタクカミの一致テラスムーンフォース、ブーストエナジー持ちテツノツツミのハイドロポンプ確定耐えなど

S:麻痺した準速ウーラオス抜き+1

 

話題の重戦車。

対面からならテラス込みで環境にいる殆どのポケモンを制圧できる。トリル前提の運用であれば強化アイテムでブラッドムーンのリーチを伸ばす選択肢もあったが、純粋に対面的な動かし方をした際の汎用性を鑑み今回はオーソドックスな突撃チョッキとした。

コノヨザルが相手の初手ウーラオスやSを落としたオーガポンに麻痺を入れることが多いためこの調整自体は活きることが多かったが、ミラー意識でSを伸ばしているガチグマも多くここまで振ってもミラーでは抜かれていることが少なくなかった。

しかしそれはトリル展開をした際上を取れる可能性が高いということでもあり、実際に最終日に当たった対面構築にピンで入っているガチグマは概ねトリル下で一方的に鎮圧できた。

 

ミミッキュ

テラス:ゴースト

性格:意地っ張り

特性:化けの皮

持ち物:隠密マント

実数値(努力値):135(36)-154(236)-113(100)-x-126(4)-133(132)

技:じゃれつく/影撃ち/呪い/トリックルーム

 

B:パンチグローブ持ち特化連撃ウーラオスの水流連打、特化パオジアンの氷柱落としを皮ダメ込みで確定耐え

S:準速カイリュー抜き

 

怯みを気にする必要がない、限りなく信用可能なトリル要員。選出した全ての試合で中継ぎになったがトリルを張らずに相手を本来の対面性能を活かして相手を一体持っていくor大幅な削りを入れる動きをすることもあった。

赫ガチグマや逆鱗後のカイリューに死に出されたハバタクカミはほぼ確実に瞑想を積んでくるためこいつを投げることで安定して切り返せる。

 

A特化にすることにより

・CSハバタクカミやこの構築で重い一撃ウーラオスを処理可能

・呪い+じゃれつくで一部のカイリュー以外に殴り勝てる

・赫月ガチグマに対してテラスに頼らず呪いダメ2回+じゃれつくで大幅な削りを入れることができる

・トリルターンを枯らそうと補助技居座りをしてきたり、受け出された並~紙耐久のポケモンに対し軒並み大きな負荷をかけることができる

など恩恵は多かった。トリル後、妖の通りが良い並びには呪いよりもじゃれつくを連打することでそのまま試合が終了することも何度かあった。

 

⑤オーガポン(竃の面)

テラス:炎

性格:意地っ張り

特性:型破り→面影宿し

持ち物:竈の面

実数値(努力値):169(108)-187(236)-105(4)-x-117(4)-150(156)

技:蔦棍棒/ウッドホーン/身代わり/剣の舞

 

B:パンチグローブ特化連撃ウーラオスの水流連打を確定耐え

S:準速ウーラオス抜き

 

受けループ(特にヘイラッシャ入り)に対する明確な対策枠。

交代や欠伸に合わせて身代わり+積みをしてイージーウィンを図る。

特定の相手には型破りが活きる場合が多い為むやみにテラスを切らない事を心がけた。

そもそも受けループにほとんど当たらず、またカイリューに対して打点が薄いため攻め駒としては全く以て汎用性に欠けており選出することはほぼなかった。

 

⑥イーユイ

テラス:妖

性格:控え目

特性:災いの玉

持ち物:拘りスカーフ

実数値(努力値):131(4)-x-100-205(252)-140-152(252)

技:オーバーヒート/火炎放射/悪の波動/テラバースト

 

今期本当に上手く扱えず置物となってしまっていた枠。

構築の原型がハッサムの後攻蜻蛉から高速高火力を展開するコンセプトだったため採用していた名残だったが、構築全体のSが低いことが何となく不安だったため残留していた。

選出はほぼ0だったが、冒頭記載の通り選出画面でオーガポンと並べて圧をかけることによりサーフゴーやアーマーガア、ハッサムジバコイルなどの鋼タイプの被選出率が軒並み低下しエース2匹の一貫が作りやすい点はとても良かった。

また、このポケモンに出し負けることを嫌ってか初手にカイリューや連撃ウーラオス、オーガポンが来ることが多く、コノヨザルが何らかの仕事をしやすい相手を誘引することにも一定の寄与をしてくれていたものと思われる。

 

このように9世代では規格外の特性や数値により構築にいるだけでパッシブに役割を果たせてしまうポケモンが複数存在する。

今期以降も選出誘導を巧く利用する考え方はしっかり意識していきたいと思う。

 

【選出】

①vs対面構築(相手にステロ要員がいない場合)

コノヨザル+カイリュー+赫月ガチグマ

2体目はコノヨザルで麻痺させた相手によってどちらを置くか決める。

赫ガチグマや中速の場合→赫月ガチグマ

高速の場合→カイリュー

 

②vs対面構築(ステロ要員がいる場合)、ランドロス入り、その他サイクル

コノヨザル+ミミッキュ+赫月ガチグマ

赫月ガチグマ+ミミッキュ(コノヨザル)+カイリュー

ステロや威嚇でカイリューを通しづらい場合や、高速並耐久以下で並べられている対面構築にはステロ+トリル展開から赫月ガチグマで押していくことが多い。

初手飛行テラバランドロスでコノヨザルが出落ちするのを懸念し赫月ガチグマから入る選出もたまにしていたが、そのようなランドロスの数が前期よりは落ち着いていたため振り返ればそこまで気にする必要もなかった。

前期最終日の3桁帯ではほぼ毎回本項1番目の選出をしていた。

③受けループ

コノヨザル+オーガポン+カイリュー

ラッキーやハピナス入りの並びは赫月ガチグマでは崩せないため必然的にこの選出に限定される。テラスは基本的にオーガポンに切るが、ヘイラッシャを崩すまでは型破りを残しておくことが大事。ステロは大した負荷にならないため、初手対面は命懸けで相手の頭数を減らすことだけ考える。稀にヘイラッシャが飛んできてオーガポンの圏内まで削れてくれる。

【重いポケモン・並び】

・ディンルー

先発後発どちらに来られてもきつい。

驚異的な耐久で必ず2回以上は動かれ、ステルスロックやカタストロフィでパーティー全体を大きく削られるのが痛い。

挑発などの阻害手段もないため役割集中で押し切るしかない。幸い数が少ないためそこまで泣かされることは無かった。

・キラフロル

襷持ちはまだ良いとしてチョッキもそれなりにいたのが苦しかった。

ステルスロックをキラースピンで解除されるだけでなくコノヨザルに削りが入ることで命懸け+真空波の圏外に逃げられて赫月ガチグマが削られ後続の高火力で押し切られる展開が目立った。

・初手眼鏡オバヒorフェアリーテラスイーユイ

コノヨザルが出落ちした一番の相手が恐らくこのポケモン

ブラッキー入りサイクル

カイリューヒードランなどオーガポンで崩せない取り巻きが2匹以上いるとほぼ無理。

オーロラベール展開

アローラキュウコンの壁貼りを誰も止めることができないのと、壁を張られた場合積まれずとも単純にダメージレースで殴り負ける。

どちらも端本選出の素のSラインが低いことに起因している。

・初手の速い身代わり持ち、叩き落とす持ち

コノヨザルより速い初手には何としてもまず麻痺を入れたいため、これを透かされるのが一番嫌な動きだった。

・キョジオーン絡みのサイクル

4桁帯ではそこそこいたがそこから上は少なかったのがありがたかった。勝てないわけではないがやはり相手をしたくはなかった。

 

【結果】

TNあさのやま/最高最終2006(最終501位)

11/4に開催されたLiBorn OFF Ⅳにおいても同様の構築を使用した。

【最後に】

インフレシーズンではありましたがようやく上でもある程度通用する対面構築が組めて目標の2000が達成できたのは素直に嬉しいです。

前々期あたりから1か月という短いスパン、目まぐるしく変動する環境の中で結果が求められる厳しい現行世代の土俵に少しは順応できるようになってきました。

しかし如何に感覚やモチベが戻ってきたといえ、オン・オフ問わずバリバリやっていた7世代の当時に比べて連日コンスタントに対戦に向き合う体力が衰えてきたことは残念ながら否めないのが事実です。やはり若さというのは期限付きでかつ更新することが不可能な、大変貴重な免許なのですね。

あくまでリアルに支障を来さないことを大前提に、マイペースに今後とも頑張っていければと思います。

それに付随し、かつて自身が定期開催していた対戦オフ・カンポケについてもまだ詳細を発表する段階にはありませんが、年内に一度何かしらの告知ができればと思っていますので...、もうしばらくお待ち頂けたら嬉しいです。

 

長くなりましたが、旧世代からお世話になっている方・SVより交流を持ってくださっている方、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

USMシーズン14 使用構築(最高2041/最終2021)令和に繋ぐバシャバトン ~業火の執行人~

Liveraと申します。シーズン14お疲れ様でした。

長らくレートモチベが停滞していましたが今期は約3カ月という異例の長期シーズンだったこと、また最終日が奇しくも自身の誕生日だったことが良い発奮材料になりました。

お世辞にもインフレの波に乗れたとは言えませんが、初の2ROM2000を達成したシーズンでもあるため記念に記事を残します。前期は以下の構築で取り組みました。

対戦して頂いた方はありがとうございました!

 

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【構築の経緯】

 

元来上から轢き殺すタイプの対面・積み構築を好んで使ってきた中で、バトン展開だけは一度も使った事が無かった。

とはいえ分身やイーブイバトンなどのベタなバトン構築は大概始動役の単体性能が低く、成功しないと一切の挽回ができず負けてしまう為全く使う気にならなかった。

そこでバトン役を担う一方で高い攻撃性能を持ち戦況によって自身もエースになりうるメガバシャーモに着目し、知人で数々の華々しい戦績を残している雪国サザンカさんのバシャウツロカグヤの並びをベースにして構築を組み始めた。

この3匹を基本選出とした際に、単体で重い大半のゲッコウガに強く、また展開後はカバマンダ系統に妨害されにくくかつ一貫が取れるエースが欲しいと考え瞑想カプ・レヒレを採用。

また5枠目には展開後にアーゴヨンギャラドスなどを上から縛れてかつ、ミミッキュで止まりにくいエースとしてここ1年ほど使い続けてきたテクスチャーポリゴンZ、最後の枠はバトンを活かして上から胞子+積み技により着々と全抜き体制を整える事ができ、受け気味の構築に対し崩しもある程度担えるポイヒガッサ(S8、9でも使用)を添えて完成した。

 

 

 【個体紹介】

 

バシャーモ(メガバシャーモ)

 

 

性格:意地っ張り

特性:加速

持ち物:バシャーモナイト

実数値(努力値):155-233(252)-100-x-101(4)-152(252)

技:フレアドライブ/飛び膝蹴り/守る/バトンタッチ

 

※A

フレアドライブで無振りコケコが確定1発

飛び膝蹴りでテンプレカバルドンが乱数2発(75.4%)、受け出しはほぼ出来ない

 

個体や配分はS8の構築のものを流用。

ゲッコウガバシャーモが決して楽な構築ではない為手裏剣5発や膝耐えができる耐久調整の需要は大いにあったが、同時に構築単位で電気が一貫しており特にカプ・コケコはこのポケモンで対面処理することが多かったため、Aを削る事は避けぶっぱでの採用とした。

自身で確実に倒せる相手には突っ張り、不利を取る相手(主にランドロスガブリアスカプ・レヒレミミッキュ)に対しては後続のカグヤに繋ぎやどみがループに持ち込み荒らしていく。

一貫が取れた場合の制圧力も非常に高いが、低耐久な上消耗の激しいポケモンでありHP管理がとても重要。

特に一試合の中でアタッカー→逃げバトンの順に仕事をさせる場合は死にだしされた相手のポケモンに先制技で縛られないよう、ナットレイや削れたキノガッサに対して膝を打つなどスリップダメを抑える為に少々危険な行為を要求される場面も少なくない。

耐久に振ったレボルトが増えたため、こいつで処理する場合はステロを優先的に撒くことを心がけた。

ちなみに構築内でカビゴンに唯一決定打があるポケモンだが、大概取り巻きに霊タイプがいるため安定した処理ルートとは考えない方が良い(毒菱+カグヤや後述のガッサが通るのであればそちらを使った方が安全)。

バシャ自体は決して通しやすい環境とは言えないが、目の前の相手によってバトン要員にもエースにも転じられる万能さは他のポケモンにはない固有の強みであり、このポケモンが一定数生存している所以だと思う。

 

ウツロイド

 

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性格:臆病

特性:ビーストブースト

持ち物:気合いの襷

実数値(努力値):185-x-67-x-179(252)-151-170(252)

技:パワージェム/電磁波/ステルスロック/毒菱

 

本構築唯一の起点要員。8割程度の試合で選出して後続のサポートを行った。

 

・リザやガモス、レボルト入り→ステロ(リザはステロを刺してバシャで処理)

・レヒレ入り(主に対レヒレグロス)→毒菱(カグヤで全員枯死させるルートを取る)

・対ゲッコウガなど自身より早く後続も上を取れない連中→電磁波

・対ランドロス、テテフ→基本的には襷ケアでまず殴る(ランドはスカーフ地震なら2ターン目はカグヤパック)

 

とざっくりこんな具合に、相手に合わせて4択を臨機応変に駆使していく。

基本的に2回行動させてもらえることはそう多くない。カグヤ主体で相手を蹂躙するのか、バシャの火力を活かして押し切るかのどちらかが主なコンセプトとなるため、どちらのプランを通すのかを明確に決め、それに繋がる技選択をすることが重要。

相手のボーマンダに先に展開されると非常に厳しい構築だが、対面ならそれをある程度阻止できる駒でもあったほか、よくいるリザグロスに対してはリザの選出を強く牽制でき、結果カグヤを通しやすい試合がとても多かった事など、見せ合い画面や対面での圧力という点でも仕事をしていたと思う。

 

テッカグヤ

 

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性格:臆病

特性:ビーストブースト

持ち物:食べ残し

実数値(努力値):177(36)-x-141(140)-128(4)-131(76)-124(252)

技:エアスラッシュ/宿り木の種/身代わり/守る

 

H-B:特化ランドの岩封を身代わりが確定耐え

S:準速ガッサ+2、1加速バトンで最速ジャローダ、2加速で最速フェローチェまで抜き

 

バトンエースその1。勝った試合の半分はこいつを通していた。バシャが誘う苦手なポケモンの大半をやどみがの起点にすることができ、一度嵌めループに持ち込んでしまえばこいつ1体で決着がつくことも多々あった。

 

このポケモンを使うにあたり一番留意すべきなのは安易に守るを押さないこと。

嵌められた相手が大人しく吸い殺させてくれるはずもなく、必ず打点のあるポケモンを受け出しされ、特に電気タイプとの不利対面ができた場合あっさり土俵を割る結果に繋がりかねない。

幸いにもコケコ以外の電気(レボルト、ロトム系統)および弱点をついてくるアタッカーは軒並み1加速後のテッカグヤを抜けないため、交代際に宿り木か身代わりを選択さえしていれば再びループに持ち込み相手のPT全体を大きく疲弊させることができる。

また、コケコの処理ルートとして毒菱を踏ませたコケコの下から身代わりを連打して突破することがあるが、この時も相手がZを切るorZ以外の持ち物であると断定するまでは決して守らないことが肝要。使い慣れないうちはここを失敗したせいで何度か負けてしまった。

 

通常のカグヤとは全く異なり眼鏡テテフのサイキネが受からないほどのカツカツな耐久をしているものの、元々のスペックは優秀なのでB方面に関しては毒や宿り木で余命わずかなポケモンをビーストブーストの餌にすることでいい感じに補うことができる。身代わりを残せる相手が若干増えたり、残りHP半分程度からでも雷Pグロス剣舞ミミッキュに対して巻き返すこともできた。

 

カプ・レヒレ

 

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性格:控え目

特性:ミストメイカ

持ち物:ウイの実

実数値(努力値):175(236)-x-135-132(36)-150-135(236)

技:ハイドロポンプムーンフォース/めざめるパワー炎/瞑想

 

S:1加速で最速130族まで抜き

C:+1ハイドロポンプで無振りコケコが乱数1発(25%)、ステロ込みで確定

    +2ムーンフォースで無振りアーゴヨンが確定1発

 

バトンエースその2。

速いマンダや、両刀マンダ(=C+1ムーンフォースで縛れるマンダ)が増えたことで、

カバマンダガルドの並びに対して通せればイージーウィンを狙えると感じ採用した。

実際ポリゴンZの全抜きを阻止するためにカバやガルドを選出されることが多く、これらを瞑想の起点にして壊滅させることができた。

めざめるパワー炎の枠は挑発や鉄壁など様々な選択肢があったが、所謂共有パによくいるカミツルギの反撃を許さないことや、マンダナットドランのような構築も含め幅広いマンダ軸に対して対応が利くように最後までめざ炎を採用。特化したところでC+1めざ炎でナットレイを1発で倒せないため、木の実での回復も含め可能な限り上から瞑想を複数回積む余裕を持てるようHSベースの配分とした。

 

ポリゴンZ

 

 

性格:図太い

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):161(4)-x-134(252)-163(60)-94(4)-134(188)

技:10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生

 

H-B:特化メガボーマンダの捨て身タックルまで確定耐え、特化ミミッキュミミッキュZ+テクスチャーZ発動後の影打ち確定耐え

C:H4メガリザードンXをテクスチャーZ発動後の10万ボルトで確定2発

S:最速ガッサと同速

  

バトンエースその3。

個体・配分はS9、S11で使用してきたものと同じ。

ギャラアゴのようなバシャカグヤでは押し負ける並びにはこいつを先に展開することを心掛けた。また、ポリグライドヒドのようなカグヤで嵌め殺す事はできないが電気+氷で一貫が取れる構築にも選出した。

火力と自己再生による場持ちの良さは素晴らしいがカバルドンカビゴン、毒ガルドなどメジャーな耐久ポケモンにあっさり止められてしまうため、出さないと勝てないとき以外はあまり選出しなかった。

  

キノガッサ

 

f:id:liverapoke:20180316215401p:plain

性格:陽気

特性:ポイズンヒール

持ち物:毒毒玉

実数値(努力値):155(156)-150-113(100)-x-80-134(252)

技:タネマシンガン/キノコのほうし/みがわり/剣の舞

 

以前ポイヒガッサを使っていた際に、ビルドアップでは展開速度が遅いことが原因で相手に猶予を与えやすく、特に呪いや吹き飛ばし・黒い霧など身代わりを貫通してくる妨害手段に弱く使い辛さを感じる部分もあった。

そこで可能な限り迅速に全抜き態勢を整えるべく、一般的な襷ガッサと同じように剣の舞を搭載した。結果としてカビゴンミミッキュのようなバシャーモが膝を打ちたくない組み合わせに対する処理ルートの一つとして役立てることができたほか、ドヒドイデ+ラッキーのような受けループに対する崩しの手段を持つことができた。

ビルドアップによるB上昇の恩恵がなくなった弊害についてはグロスを見るのが厳しくなった程度かと思われるが、そもそもグロス入りは表選出で見ることがほとんどであり実際そのような状況に直面することはなかった。

 

【選出パターン】

 

あくまで一部を紹介。

 

ウツロイドバシャーモテッカグヤ

 

本構築の表選出にあたる。勝率も一番高かった。

 

・レヒレグロス、雨、コケコ入り⇒ウツロで毒菱を撒きカグヤで消耗させていく。

・リザグロス、ルカリザ⇒どちらのメガがきてもステロ+バシャーモが刺さる。

・ガルランド⇒ガルーラが先発に投げられることが多い。毒菱を撒くことで死に出しバシャーモからガルーラが逃げても後々カグヤで削り切ることができる。大概ランドやミミッキュが裏に控えているのでカグヤを通すことを第一に考える。

 

バシャーモカプ・レヒレテッカグヤ

 

・カバマンダ系統⇒ステロを撒いてもマンダには羽休めで帳消しにされることが多く、また毒菱の恩恵もあまりない。先述の通りレヒレを通していくことを意識する。

・ラティハッサム・アスクチ(ラティアスクチート)⇒相手の瞑想ラティアスに抗える駒がレヒレしかいない。

 

カプ・レヒレ(バシャーモ)+ポリゴンZテッカグヤ

 

・ポリグライドヒド、ロップカグヤ⇒テクスチャーZが決まればイージーウィンできる場合が多い。ミストフィールドポリゴンZを状態異常から守りつつ展開していきたい。

 

ウツロイドバシャーモポリゴンZ(キノガッサ)

 

アゴギャラ⇒ウツロの電磁波で起点を作り可及的速やかにポリゴンZを展開しないと勝てない。

 

バシャーモキノガッサ+@1

 

・ランドカビゲン(ミミッキュ)、ドヒド入り受けループ

 

【重いポケモン

 

・特殊ルカリオ剣舞ガルド

 

ウツロイドを起点にしてくる先制技持ちが非常に辛い。

後者はそこまでマッチングしなかったが前者については今期とても数が多く、悪巧み真空波でバシャーモ諸共しょっちゅう皆殺しにされた。電磁波を入れてバシャ対面で麻痺にワンチャンかける程度しか抵抗の術がない。

 

エアームド+ラッキー

 

受けループはほぼキノガッサで見ているためエアームドがいるとほぼ突破できない。

 

・レヒレ+バンギ

 

フィールドを盾にウツロイドの前で悠々と舞われるためきつい。

カグヤでレヒレを処理できたとしてもバンギを死に出しされて舞われれば結局バシャ諸共吹き飛ばされる。

 

メガラティアス(瞑想、ミラータイプ)

 

こういうポケモンはいけない。

 

【戦績】

 

TN:ポテトスリス(最高2041/最終2021、234位)

TN:Livera(最高最終2017、247位)


第7回バトンタッチオフ 予選7ー0➡トナメ2回戦落ち

 

ポテトスリスのROMのみ画像を載せておきます。

 

 

 【後語り】

 

久々に一つの構築を使いこんで、自分にしてはそこまで悪くない勝率で2000に乗せることができたことは良かったですが、同時に身近でも初2100達成者が何人も出たのを見て少し物足りなさも感じてしまったシーズンでした。

今期も約2カ月半あるとのことなので、最終日に慌てて2000に乗せるのではなく少し余裕を持って少し上を目指せるようシーズン通して計画的に取り組んでいきたいと思います。

それでは失礼します。

 

~Special Thanks~

 臆病テッカグヤを貸してくれた椛さん

91'sRTA特別企画~スイーツ・フォレスト~

Liveraと申します。

他世代から刺激を受け、自分の世代でもRTAイベントを開く運びとなりました。

初のオンライン企画運営となり不慣れな点・至らぬ点もあるかと思いますが、参加者も

視聴者も楽しめる大会になればと思っておりますので、何卒よろしく申し上げます。

以下詳細になります。

 

1.開催趣旨

PGLのシングルレートを用いたRTA(リアルタイムアタック)企画

 

2.運営

Livera・どな

 

3.開催日時

11/17(土)

 

4.タイムスケジュール(予定)

20:30・・・Liveraのcas枠にて放送開始、点呼実施

21:00・・・イベント開始。各参加者のcas、ニコ生等において自由に配信開始。

 

5.ルール

 

・開始レート1500(0勝0敗)からシングルレートにて10勝するまでのタイムを競う。参加者は各自この開始条件を満たすロムを1つ用意しておくこと。

・タイム計測は21時スタートで各自タイマーを用いて行う。

・10勝した時点でタイマーを止め、

①達成証拠写真(レート・勝敗数表示画面)

②達成時刻

をセットでLiveraまたはどなに報告。

・参加中のPT変更は自由。

・対戦画面において相手の切断があった場合は、3DSの勝敗画面に勝数が反映されていなくてもそれを1勝分としてカウントする。

・トス行為が発覚した場合、該当者の達成条件を1勝分プラスする。悪い事はみんな見ている。

 

6.定員・参加資格

・定員

10名(運営を除く)

・参加資格

①生年月日が1991/4/2~1992/3/31までであること。

②参加資格保有の信憑性を高めるため、運営2名のどちらかとFFである・もしくは直接の面識があること。

 

7.参加申請方法

①当記事へ、以下のテンプレに倣いコメントをして下さい。

 

【HN】Livera

【TN】Livera

【連絡先(twitter)】@Meteorstream413

なにかあれば一言など。

 

②申請後はLivera(@Meteorstream413)へ以下のテンプレに倣いリプを送って下さい。

例)スイーツ・フォレストに参加申請をしている○○です

 

Liveraからこのリプに対し「いいね」がされた時点で参加申請完了です。

 

8.参加募集期間

10/20(土)21:00 ~ 11/17(土)18:00

 

 

特殊な趣旨の大会である為定員は少なめですが、ポケ勢という界隈では日頃あまり意識しない「同世代」という括りでの交流のきっかけになればと思います。

参加者確定次第、各参加者の情報を当記事にて紹介していきます。

一般の方も是非今後の更新にご期待下さい!

 

9.RTA参加者一覧(11/17更新)

 

①Livera(運営)

f:id:liverapoke:20181117064017p:plain

一言:初のオンライン企画ですが、参加者の方もcas視聴者の方も楽しんで頂ける企画になればと思います。視聴者の方はスナイプして頂くもよし、まったりおしゃべりしにきて頂くもよしなのでぜひ気軽に遊びに来て下さい。よろしくお願い致します!

 

②どな(運営)

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一言:良いブルドヒを見せられるように頑張ります!

 

③すいろ

f:id:liverapoke:20181117065146p:plain

一言:こういった機会に飢えていたので、精一杯頑張ります!

 

④たんパンこぞうのケンタ

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一言:翌日仕事とかいう背水の陣だぜ!

 

⑤ぶるー

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一言:集中力続きませんが楽しんで頑張ります!

 

横綱

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一言:ウランバートル最強は俺だ。

 

⑦あろるふぁす

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一言:まずは勝率5割を目指します。

USMシーズン11・サブローカップ 使用構築(最高1991/最終1953)~ジャッジメントorルーレット~

Liveraと申します。S11お疲れ様でした。

今期はシーズン通して対戦モチベが低く中盤はレートほぼ放置気味でしたが、序盤に使っていた構築をラスト1週間で少し組み変えて潜っていました。

華々しい結果は出ませんでしたが最終日の夜は2000をうかがう位置でしばらく戦う事ができ、一応「レートに取り組んだ」と言える程度の戦績は残せたと思ったため記録として残します。

使用した構築は以下の通りです。対戦して下さった方々はありがとうございました。

 

【構築の経緯】

長らくねばねばネット始動の対面・積み構築を好んで使ってきたが、

現環境で使用率の高い所謂「共有パ」をはじめとしたカバマンダ軸やリザグロス軸に対して刺さりが悪い点、またシーズンが進むにつれ挑発持ちの種族が多様化したせいで中速以下のポケモンが使う補助技では思うように展開できない試合が増えてきた点がいよいよ無視できなくなってきた。

その為今シーズンでは

・挑発持ちの前でも起点作り(S操作)ができる

・その挑発持ちの代表例であり昨今暴れているゲッコウガや、コケコ、ミミッキュなどに対しほぼ確実に2回行動できる

・対面操作ができる

この条件を満たす起点要員を模索したところ、タイプ:ヌルの採用が決定。

ねばねばネットのように一度張れば有利な状態が終始継続するようなギミックはないため、序盤で作った1つの起点をそのまま終盤まで活かせて、勝ちに繋げやすい第1の積みエースとしてポリゴンZをまず採用。

また苦手なスカーフ地面の一貫を切れ、バシャやカミツルギ、ランドなどに余裕を持って後投げができる第2の積みエースとして腕白メガボーマンダを採用。

この2匹ではポリ2のような数値受け単体や低速サイクルの破壊において心許なかったため、それらに対する役割遂行及び選出牽制の意図も兼ねてオニゴーリを初めて採用。

2枠目のメガには、ヌルが撒く電磁波とシナジーしたエースでもあり、自身もS種族値130の高さから火傷を撒きポリゴンZの積み起点も作れる祟り目ゲンガーを採用した。

ここまでで相手のカバ入りが重かったため、カバに対して十分な削りを入れつつ起点を作れる始動役としてエンペルトを入れ構築が完成した。

 

【個体紹介】

 

① タイプ:ヌル

 

性格:生意気

特性:カブトアーマー

持ち物:進化の輝石

実数値(努力値):201(244)-116(4)-129(108)-116(4)-147(148)-57

技:電磁波/凍える風/蜻蛉返り/吠える

 

H-B:A197メガルカリオインファイト、特化フェローチェの飛び膝蹴り確定耐え

H-D:C147コケコの10万Z+10万確定耐え、特化テテフのサイキネZ確定耐え

S:無振りカバルドン抜かれ、最遅ギルガルド抜かれ、麻痺の入った無振りミミッキュ抜かれ(後攻蜻蛉でエースを無償降臨できる。)

 

本構築の始動役。シーズン中の試合の8割で選出していた。

環境に蔓延るゲッコウガを筆頭とした特殊アタッカーを意識しているためD方面に分厚い調整をしているが、B方面も大抵の等倍技を2耐えできる程度には硬い。

USMにて新しく習得した凍える風によって、S操作の手段を補助技に依存しない点が挑発持ちや電磁波の通らない電気や地面に対して非常に強いと思った。

選出画面でエンペルトを見せている上電気が一貫しているため、相手の構築に役割対象のコケコやレボルトが居た場合高確率で初手に誘いこいつと対面させることができた。

S操作→後攻蜻蛉の流れが一般的と思われがちだが、

1800以降では相手が初手を起点にされる事を警戒し2ターン目に一旦下げてこちらのエース降臨に合わせるムーブをよくされたため、ヌルが最低限の仕事をこなしたら無駄な温存をせずにそのまま凍える風や電磁波を連射していた。しばしば裏から出てきたアタッカーにも麻痺が入り相手の構築がズタズタになっていった。

Sの遅いポケモンが起点作りを行うにあたり、挑発より致命的な弱点として相手の身代わり起点にされる点がある。加えてこのポケモンは並耐久の身代わりも壊せないほどに火力が無いため、吠えるは「便利な技」ではなく「必須な技」。

 

一見地味すぎる「カブトアーマー」という特性だが、出落ちが許されない起点要員が急所被弾をしないというのは本当に素晴らしい特性だと思った。

 

努力値配分等はこちらを引用させていただきました。

 

② ポリゴンZ

f:id:liverapoke:20180316213913p:plain

性格:図太い

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):161(4)-x-134(252)-163(60)-94(4)-134(188)

技:10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生

 

H-B:特化メガボーマンダの捨て身タックルまで確定耐え、特化ミミッキュミミッキュZ+テクスチャーZ発動後の影打ち確定耐え

C:H4メガリザードンXをテクスチャーZ発動後の10万ボルトで確定2発

S:最速ガッサと同速

 

S9の構築「スイーツ・インパルス」で使用した個体を流用した。

本構築でも選出画面でまずこのポケモンが通せるかを最優先に考えていく。

スカーフランドロスマンムーカバルドン(条件付きでは突破可能)など障壁は一定数いるものの、自己再生による場持ちの良さ/弱点の少なさ/異常な火力による止まりにくさ の3拍子は7世代のアタッカーの中で群を抜いており、個人的に半年以上積み展開を使ってきて一番信頼がおけるエースだと思っている。

電磁波と自己再生の相性が非常に良く、物理相手ならクチートのように再生による回復が追いつかない高火力に対しても粘って痺れを待ち、HPを立て直してから攻撃に転じるチャンスを作れる。またアイへ怯みやアムハンでポリゴンZを散々犬死にさせられてきたメタグロスの前で堂々と展開できるのは非常に気分が良い。岩石封じは本当に最低だから来ないで下さい。

 

耐久に厚く割いており展開後も上を取られるポケモンは135族↑やスカーフ持ちなど普通にいるため、終盤こういったポケモンに詰められることがないよう急所被弾を怖がらずHP管理が必要な状況ではしっかり自己再生を連打することの方が大切。

 

③ メガボーマンダ

 

f:id:Yokeronappa:20180227050102g:plain

性格:腕白

特性:威嚇→スカイスキン

持ち物:ボーマンダナイト

実数値(努力値):201(244)-166(4)-187(156)-x-114(28)-150(76)

技:捨て身タックル/地震/羽休め/龍の舞

 

H-B:特化ミミッキュミミッキュZ乱数耐え(31.3%)、A188メガミミロップ(A-1)の冷凍パンチが確定3発、特化メガバシャーモの飛び膝蹴りを確定4発など

H-D:C211(臆病CSメガリザードンY)までのめざめるパワー氷を確定耐え

S:準速ミミッキュ抜き抜き、1舞で最速フェローチェ抜き

 

地面の一貫を切るため、また圧倒的な物理耐久の高さによってステロを撒かれた後でもランドロスメガバシャーモなどの物理に後投げして余裕を持って起点に出来る駒として採用した。

毒を撒いてくるテッカグヤナットレイが多かったため身代わりが欲しい試合はかなりあったが、構築単位でガルドやドランが重かったため地震を切る事はできなかった。

火力が無く恩返しでは舞わないとミミッキュを落とせないことや、2舞3舞することを強いられる状況で相手に急所などの試行回数を稼がれる点を嫌って捨て身タックルを採用した。

選出画面にいるだけでヌルの役割対象であるゲッコウガやコケコを誘い出せる点も非常にありがたかった。

 

FFのキョンさんが愛用されているHBマンダの調整を拝借しました。

ダメ計のまとめは下記の記事をご覧下さい。


④ メガゲンガー

 

f:id:ponz_poke:20180319043832g:plain 

性格:臆病

特性:呪われボディ→影踏み

持ち物:ゲンガナイト

実数値(努力値):135-x-101(4)-222(252)-115-200(252)

技:祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/身代わり

 

ヌルの電磁波と相性の良いアタッカーとして採用。

眼鏡やZの可能性が高い先発テテフや、滅びや催眠もある相手のゲンガーなど積みエースを展開するのが危険な相手に対しては電磁波からの後攻蜻蛉でゲンガーを無償降臨させて抹殺する。

鬼火は祟り目の火力を上げるために撃つよりもポリゴンZの起点を強引に作る目的で撃つ事が圧倒的に多かった。マンダマンムーヒレのような、中速の地面タイプでポリゴンZを阻害してくる構築はマンムーを焼くことで一転してテクスチャーの餌にし全てをぶち抜くことができた。岩石封じは本当に最低だから来ないでください。

メタグロスも鬼火で焼いたら倒さずにヌルをクッションにするかもしくはポリZを後投げして展開する。

電磁波を2体以上に撒けた場合や、エンペルトのステロ欠伸で展開する場合はこいつを通して勝つ試合もあったが、総じて祟り目を撃つ機会は少なかったためマンダの起点を阻止する凍える風や11交換が出来る道連れなど他の技を採用した方が強いかもしれない。

 

 ⑤ オニゴーリ

 

f:id:Onigohri_362:20170321205611g:plain

性格:臆病

特性:ムラっけ

持ち物:食べ残し

実数値(努力値):177(172)-x-105(36)-101(4)-106(44)-145(252)

技:フリーズドライ絶対零度/身代わり/守る

 

無償で降臨し試行回数を稼げるという点ではおそらくヌルの電磁波蜻蛉と一番相性の良い積みアタッカー。

実際にはグロスや呪いミミッキュ、残飯ガルド(普通に身代わり起点にされPPを枯らされる)、滅びゲンガー、ステロ吹き飛ばしなどなど多くのPTに何かしらの障壁が潜んでいるため展開を阻止されるどころかそもそも出したいと思えない試合が多く、このポケモンを使って運勝ちした試合はほんの1割程度だったように思う。

しかし見せ合い時の選出圧力という点では真価を発揮しており、このポケモンを入れてからポリ2やクレセ、カビゴンカバルドンといった数値受け(後者2匹に関しては吹き飛ばしがあるが、単純に零度の試行回数を稼がれる点を嫌われた?)が出されないことが増えて積みエース(特にマンダ)が通しやすい試合がしばしばあった。

雨や砂のような天候パにはポリゴンZが出せない事と、守る身代わりでターンを枯らせるだけでも有益なので選出した。

他にもブルドヒのような受けサイクル、受けループ、ポリクチなど平均して低速が多く簡単に試行回数が稼げそうな構築には進んで選出することもあったが、原則こいつで勝ち筋を手繰るのはどうしようもない相手に対する最終手段程度に考えていたため基本的には選出画面で見せるだけにとどめた。

 

⑥ エンペルト

 

 

性格:図太い

特性:激流

持ち物:ラムの実

実数値(努力値):189(236)-x-151(236)-131-121-85(36)

技:波乗り/凍える風/ステルスロック/欠伸

 

H-B:特化メガガルーラの猫+地震を確定耐え、A197霊獣ランドロス地震を確定耐え(特化は高乱数耐え)

H-D:C211メガリザードンYの晴れ下大文字を高乱数耐え

 

第2の始動役。

カバマンダ系統(電気がいない場合)や、ガッサ入りのようにステロを絶対に撒きたい構築にはこの駒を投げる。 

 

・構築単位で重たいカバルドンの欠伸を透かし削りを入れた上でステロを撒く

・ステロを刺したいガッサが初手に投げられた場合でも胞子を透かし削りを入れられる

 

の2点が主な仕事だった。

準速ガッサなら凍える風を当てると上が取れるため、2ターン目は自由に動けることも多い。カバルドンを使っていた時のようにまんまと剣舞の起点にされない点がとても安心できた。電気の一貫がある事もそれなりにしんどい為ラグラージに変える事も考えたが同じぐらい重たいガッサ入りに対しての勝率にとても貢献していたため続投した。

 

【選出パターン】

 

一部の相手を除き、「ポリゴンZをどうやって通すか」を最優先に考えて選出を組み立てる。以下のパターンは一例。

 

① タイプ:ヌル+ボーマンダポリゴンZ

おそらく一番多かった選出。ポリゴンZを展開するにあたり障害になるランドロスやガブなどカバルドン以外の地面タイプが居る場合はこの選出で地震の一貫を切ってこれらを削りつつ最後にポリゴンZを通すことが多い。

特に前期多かったステロ爆発ランドからバシャを通してくる構築には必ずこの選出を行った。

 

② タイプ:ヌル+ゲンガー+ポリゴンZ

 

・テテフやゲンガーのような麻痺を入れてもポリゴンZが起点にするのは危険な特殊超火力がいる構築

フェローチェ入り(メガ枠にボーマンダを連れていくと皆殺しにされる)

カバルドンマンムーなどポリゴンZの障害がいて、かつ初手にエンペルトが投げられない構築

バシャーモが居ない構築(この選出の最低条件)

 

カバルドンは鬼火祟り目で大きく削るもしくは突破し、マンムーは鬼火で焼いて置物にすることで展開のお膳立てをする。

 

③ エンペルトボーマンダポリゴンZ

 

・カバマンダガルド、カバリザ(電気タイプがいない場合)

・ガッサ、ガモス入り(ステロを撒いてポリゴンZを通したい) など

 

④ タイプ:ヌル+オニゴーリボーマンダ

 

雨、砂、低速受けサイクルにはよくこの選出を行っていた。

 

【重いポケモン

 

ヒートロトム・・・マンダが止まり、ポリゴンZで押し切ろうにも炎Zで突破されたり毒+ピンチベリーで粘られたり基本的に分が悪い。ステロ撒いてからメガゲンガーを通す動きができればいくらか楽。

・スカーフテテフ・・・ただでさえ一貫が取られている上終盤にこいつが出てきた頃には足を殺せるヌルが疲弊していることが多い。ヌルのHPを温存させる事を心がけるもしくは上から殴り倒すなら最速まで考慮して2舞以上したマンダを場に残しておかないと厳しい。

ジャラランガ・・・ジャラZを積まれたら誰も受からないし展開の阻止もできない。

カビゴン・・・こいつの為にゴーリを連れていかなければならない程度には厳しい。

吹き飛ばしがなければまだ何とかなるけどまあ大抵は持ってる。

・ドリルライナー持ちフェローチェ・・・最低。

・めざ氷持ちバシャーモ・・・最低。

・挑発身代わりミミッキュ・・・最低。

 

【戦績】

TN:Livera

最高1991/最終1953(448位)

f:id:liverapoke:20180908230228p:plain 

2回目の20チャレは勝てた試合をプレミで逃してしまいました。

まだまだ甘いですね。

 

【後語り】 

従来の構築が使いづらくなっていく中でなかなかこれといって使いたい並びが見い出せずにいたことがモチベの上がらない原因となっていましたが、なんとか今期の終盤で軸を見つける事ができました。

タイプ:ヌルを軸にした構築は今期を含め何人かの方が結果を出されているようです。

完成度としては見劣りしてしまうのは否めませんが、前回のアブリボン軸のようにこの記事を踏み台にして更に上を目指してくれる方が現れたら光栄です。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。ごきげんよう

 

~Special Thanks~

タイプ:ヌルの個体厳選から協力して頂いた小林さん

・シーズン中盤に構築に対しアドバイスをくれた大統領

ユキワラシの理想個体をくれたgaspardくん

エンペルトの調整を一緒に考案してくれたしばえんさん

USMシーズン9・双剣杯・サブローカップ 使用構築(最高1994/最終1934)~スイーツ・インパルス~

Liveraと申します。シーズン9お疲れ様でした。

今期は初の2ロムでレートに取り組んだシーズンでした。

当記事はそのうちのサブロムで回していた構築の紹介になります。

残念ながらこちらでは2000に乗ることはできませんでしたが、同シーズン中に開催され

た2つのチーム戦オフでも使用しており思い入れの深いPTになったため一応記録として

残しておきます。対戦して頂いた方々はありがとうございました!

並びは以下の通りになります。

 

 

【構築の経緯】

シーズン8でねばねばネットを利用して常に上から殴る・積むをコンセプトにした対面構築を使用していた。終始悩まされたのがぺロリームと初手対面したポケモンに上から挑発や身代わりをされる点であり、単純ながらSの速いネット撒きのポケモンとしてアブリボンを採用することで解決を図った。

依然としてコケコからは挑発を食らってしまうが、ボーマンダや前期に増えた激流ゲッコウガの身代わり、挑発ミミッキュの起点にはならなくなったため一定の効果は認められた。

主力エースには前期も使用したポリゴンZに加え、広い技範囲で高火力を押しつけられるメガメタグロス、殴りながら積めて通りの良い構築には全抜きを狙えるジャラランガを採用。また対トリル枠として前期同様ポイヒガッサ、受け回しを崩す裏メガとして剣舞メガリザードンXを添えて構築が完成した。

 

【個体紹介】

  

① アブリボン

性格:臆病

特性:りんぷん

持ち物:きあいのタスキ

実数値(努力値):135-54-81(4)-147(252)-90-193(252)

技:ねはねばネット/しびれごな/追い風/ムーンフォース

 

本構築唯一の起点要員。

ねばねばネット始動役に求められているのは「初手にSの高いポケモンが投げられた場合でも後ろを展開するお膳立てができること」であり、前期から使用しているぺロリームはあくびで一旦後ろへ流すことでこれを実現できた。

このポケモンは相手を流す事ができない代わりに2種類のS操作技で対応する。

初手にSの遅いポケモンが来た場合はネットから入ったのち削って退場、速いポケモンが来た場合は基本的に追い風から入り積みエースが上から積める状態を作る。しびれごなは命中不安ゆえ進んで活用したい技ではないが、

 

・ アブリボンをS上昇の起点にしてこようとするリザードンバシャーモ(X、Y両方)

・ ターンを稼いで追い風を枯らそうとしてくる連中全般

・ スカーフ持ちのランド・アーゴヨンなどこちらが一時的に上を取っても対処しきれないポケモン

・ ガルーラのように火力が高く単に上を取っただけでは積みエースの負担が大きく展開が難しいポケモン

 

などなんだかんだ75%に頼らなければいけない場面はあった。

しかしこの技のおかげで浮いているポケモンや、構築単位で重いスカーフ持ちから永続的にSを2段階奪う手段があることは他のネット撒きにはない利点だと思う。

また技の追加効果を受けない特性「りんぷん」は19~20帯でも知られていないことが思った以上に多く、ノータイムで岩封や凍風、猫騙しが飛んできて行動回数を増やしてくれたり、追加効果で毒や火傷を引くこともない為(特に対ゲンガーのヘド爆)、技選択を間違えなければ先制技持ち以外には確実に2回の行動保証があるのはとても優秀で使いやすかった。

ちなみにSラインも認知されていないのか知らないが、後ろに受けられるポケモンが居るにも関わらずスカーフや襷でもないゲッコウガが突っ張ってきて死んでいく(並びを見てこれらの持ち物でないと確信が持てた場合はムーンフォースを撃っていた)光景がしばしば見られた。種族値はしっかり調べましょうね。

 

② メタグロス(メガメタグロス)

 

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性格:陽気

特性:クリアボディ→硬い爪

持ち物:メタグロスナイト

実数値(努力値):155-197(252)-170-x-131(4)-178(252)

技:アイアンヘッド/冷凍パンチ/雷パンチ/地震

 

対面性能を重視した技構成。

ネットが刺さり易く並耐久が多い対面寄りの構築にはとても通りがよく、高火力広範囲のこいつで常に上から殴り続けることは相手にとっても相当な負担になる。

このポケモンは上を取る事で不利対面・微妙な対面を一転して有利対面にできる相手が多く、ゲンガー、バシャーモ、コケコ、ルカリオゲッコウガアーゴヨンなどの強力な高速アタッカーの弱点をついて一方的に倒すことができるため、ねばねばネットの恩恵を最大限活かせるメガ枠の一匹であるといえる。

本構築の積みエースは展開しても相手のスカーフテテフには非常に分が悪い為、基本的にこいつに一任することになる。

 

③ ポリゴンZ

f:id:liverapoke:20180316213913p:plain

性格:図太い

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):161(4)-x-134(252)-163(60)-94(4)-134(188)

技:10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生

 

積みエースその1、いわゆる永久保証ポリゴンZ

展開後もミミッキュに止められにくく、また自己再生による場持ちの良さも兼ね備えているという点で個人的にS8以降とても信頼している積みアタッカーである。

基本的に物理の等倍一致はマンダの捨て身まで余裕を持って耐えるため相手の上からでも下からでも展開は可能だが、D方面に関しては上からテクスチャーを積んだ状態でも心許ない耐久であり、高火力Z技+ 先制技で縛られることもたまにあったため極力物理アタッカーを起点にした方が安全。

後述のジャラランガを選出できる試合があまり多くない為、原則このポケモンをエースとして通していけるかをメインのプランとして考えていく。

 

④ ジャラランガ

 

 

性格:控え目

特性:防塵

持ち物:ジャラランガZ

実数値(努力値):151(4)-x-145-167(252)-125-137(252)

技:スケイルノイズ/火炎放射/インファイト/挑発

 

積みエースその2。

ポリゴンZ同様、「火力と耐久を同時に上げることができる」という点がねばねばネット展開によくシナジーしていると考え採用。

ポリゴンZが展開しづらい・もしくはできないカバリザ、カバマンダや砂・雨展開、またフェアリーがおらず受けサイクルや受けループ系統への活躍を期待して試してみた。

パーティー単位でキノガッサが重かったため、胞子に対して後投げも利くよう防塵にしたが実際には対ビビヨン戦で一度だけ役に立っただけで基本的にはゲンガーに強い防弾やミラーに強い防音の方が汎用性はあると思った。ただ回復ソースがないポケモンのため、砂や霰が入らないのは地味にありがたいこともあった。

4枠目に入れた挑発は7割カバ意識。積みサイクルの天敵であるあのポケモンに対し一切の妨害工作を許さず堂々と展開するために、この技は必須である。

Z技を不発にされるとなんちゃって600族になってしまうため見せ合いでフェアリータイプがいると選出しづらいのは確かだが、コケコやブルル・クチートなどは交換際の火炎放射を何度も受けられない為立ち回りで巧く削って通せる見込みがある構築も多い。

技範囲の広さをポリゴンZよりも恵まれており一貫が取れたときの制圧力は確かなため、単に「フェアリータイプがいるから出せない」ではなく、"どのポケモンをフェアリータイプとしてカウントするか?”を常に自分の中でライン引きしながら、出せれば活躍できそうな試合ではあくまで能動的に通そうとする姿勢を持つ事がこのポケモンを使う上で大事な心がけだと思う。

 

ただそれと同時に、積んでも弱点をつけないといまいち火力不足なのも事実な上、

メインウエポンを撃つたびに耐久が下がるため、反撃を受けて全抜きを阻止される試合

もあった。

その為本来このポケモンは本構築のようなガチガチの積み展開よりも、ランドなどのクッション役を交えサイクルを回して相手を削りながら隙を見て積んでいくような構築でこそ真価を発揮できるポケモンだと改めて思った。

 

20チャレは岩封カバにこいつの展開を阻止されて負けた。最低

 

 

⑤ キノガッサ

 

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性格:陽気

特性:ポイズンヒール

持ち物:毒毒玉

実数値(努力値):155(156)-150-113(100)-x-80-134(252)

技:タネマシンガン/ビルドアップ/キノコのほうし/みがわり

 

積みエースその3。 

前期でも使用したポリクチなどのトリル対策枠。他にも展開を阻止されるレヒレや、身代わり起点にされる恐れのあるマンダなどがおらずネットを踏ませれば全員ハメ殺せる構築の場合は積極的に選出する。

又、今期は構築単位で重いスカーフランドの地震に対して投げ、誰か確実に1体眠らせることでこいつ自身や積みエースの起点を作る動きもよく行った。

毎ターンの回復量が多くミミッキュに呪いを撃たれてもかなりのターン数生存できるのは地味に強かった。

 

⑥ リザードン(メガリザードンX)

性格:意地っ張り

特性:猛火→硬い爪

持ち物:リザードナイトX

実数値(努力値):153-200(252)-132(4)-x-105-152(252)

技:フレアドライブニトロチャージ/かみなりパンチ/つるぎのまい

 

主な役割はジャラランガが出せない場合に低速受け回しを崩す事である。

このメガ枠を選出した場合水タイプ全般が重くなりがちなため雷パンチは必須。

この技構成ならメガバシャーモで一見良さそうだが、ドヒドイデ入りのサイクルを相手にする際熱湯が痛いのと、素の物理耐久や耐性の優秀さでもリザXに軍配が上がるためこちらを採用した。

龍技がなくマンダやミラーにおいては起点にしかならない為、これらがいる構築には原則選出しない。

「一応」全抜きエースにもなれるようニトロチャージを入れたが、崩しの役割に専念させるのならこの枠はヒードランへの打点になる地震にするべきだったと思っている。

 

 

【選出パターン】

 

大きく分けて以下の2パターン。

前期と違い裏選出のようなものはないため先発アブリボンはほぼ確定。

「何を選出するか」よりも「アブリボンに何の技を撃たせるか」によって展開のルート

が変わってくる。

 

① アブリボン+メタグロス+ポリゴンZ(orジャラランガ)

 

基本選出。ポリゴンZを連れていくとカバルドンが重くなり、かつ見せ合いの段階でフェアリーが2体以上いない・もしくはレヒレがいないような場合はジャラランガを選出した。

 

② アブリボン+キノガッサ(orジャラランガ)+リザードン

 

対トリル軸や低速受け回し系の構築によく選出した。

ポリクチに対してはネットを撒く事でミミッキュもガッサで見れるようになるため、Sが遅い連中が多いとはいえアブリボンの選出は必須。

 

【戦績】

TN:ポテトスリス

最高1994/最終1934(850位)

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【後語り】

 

オフ、レート共に華々しい結果は残せなかったものの、S8の途中から新しいネット撒きとして目を付けていたアブリボンというポケモンに触れてぺロリームにはないメリット・デメリットを理解する良いきっかけになりました。

今後同じ並びを使うことはありませんがこのポケモンを軸にした展開構築は取り巻き次第で更に上を目指せるポテンシャルを秘めたテーマだと思っているため、メンツを再編して来期以降またどこかで使いたいと思います。

 

一応2000まで到達したメインロムの構築「スイーツ・ジャッジメントⅡ」はまた近日中に追って記事を上げます。そちらも良かったらご覧になって下さい。

何か質問・ご指摘などあればtwitter等で随時お待ちしていますのでお願いします。

それでは一旦失礼します。

 

~Special Thanks~

 

双剣杯にて構築を共有し、調整の過程でリザXの型についてアドバイスをくれたあばたーくん

USMシーズン8 使用構築(最高2026/最終1993)~スイーツ・ジャッジメント~

Liveraと申します。シーズン8お疲れ様でした。

USMになってからは初の2000到達、及び自身の最高レートを僅かに更新することがで

きたため2シーズンぶりに構築記事を残します。

今期はこのような構築で潜っていました。

シーズン通して対戦して頂いた方、ありがとうございました!

 

※シーズン中盤はメガバシャーモの枠がメガリザードンXとなっていました

 

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【構築の経緯】

 

S6~S7にかけて興味を持ち、自分なりに取り組んだテテフーディンで思うような結果が残せずに挫折したため、今シーズンは一旦原点に立ち返るべくガルーラ入りの対面構築を使うことにした。

これまではこのポケモンを崩し・補完枠として採用してきたが、今期はエースとしての運用もできるよう意識した。

かつては対面構築の鬼と言われたこのポケモンがトレンドから外れたのはガルーラ自身の弱体化も原因ではあるが、それ以上に以下の点が大きいと感じている。

 

① 環境に高速アタッカーが増えたことで役割集中で容易く削り切られる

② Z技の登場によりガルーラの耐久を持ってしてもワンパンされる相手が増えた

 

②に該当するポケモンも総じて高速アタッカーが多く、結局のところ火力の低下よりもガルーラの微妙なSが現環境では足枷になっていることが多い。

これを可能な限り解消するため「ねばねばネット」の展開を取り入れてガルーラがマウントを取り易い構築にした。

また、ネットが刺さらない相手のアタッカーにも軒並み強い高火力積みエースとしてポリゴンZ、ネットに頼らずとも上から殴れるエースとしてメガバシャーモねばねばネットとのシナジーがありトリル軸にも強いキノガッサをアタッカー枠として採用。

更にネットを撒かない場合の第2の積み起点要員としてHDカバルドンを採用し完成させた。

 

【個体紹介】

 

① ぺロリーム

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性格:臆病

特性:軽業

持ち物:気合いの襷

実数値(努力値):157(4)-x-107-137(252)-95-136(252)

技:ねばねばネット/がむしゃら/あくび/マジカルシャイン

本構築の展開要員その1。

USMからねばねばネットを与えられたポケモンは複数いるが、あくびを併用することで先発で出てきた高速アタッカーを後ろに引かせ確実にネットを踏ませる事が出来る点、また仕事が済んだらがむしゃらで高耐久を削ってガルーラのグロパンの起点にできたり後続の圏内に入れる事ができる点に注目した。

ねばねばネットが読まれないというよりはこのポケモンが何をしてくるのか全く認知されていない事が多く見受けられ、19帯でも初手テテフやコケコがZをぶっ放してきたり、ゲンガーやルカリオが弱点をついてワンパンしようとしてくることが度々あり襷の発動機会はそこそこあった。発動確率を少しでも上げるため耐久値を逆Vで粘ることも考えたが、そもそも軽業が発動しなくても最低限の仕事は出来ること、また天候ダメや蜻蛉などで微妙に削られた場合にも可能な限り次の攻撃を耐え行動できるようにしたいことから理想個体での採用とした。

コケコ+アーゴヨンのような並びにこのポケモンを出すとコケコが挑発を持っていた場合ネットもあくびも撒けずにボルチェンからアーゴヨンにつながれてBBの餌にされ、そのままPTが崩壊させられるため選出を控えた方が良い。

あと「何か変な奴きたけどとりあえず挑発」というのが一番辛い動きだが、それはもうこういうポケモンの宿命であり諦めている。

 

 ② ガルーラ(メガガルーラ

性格:意地っ張り

特性:肝っ玉→親子愛

持ち物:ガルーラナイト

実数値(努力値):181(4)-192(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)

技:グロウパンチ/捨て身タックル/地震/炎のパンチ

S5から継続して型を変えずに使っているガルーラ。 ねばねばネットの刺さり易い対面系統のPTやゲッコウガルカリオアーゴヨンといった脆いアタッカーを見た場合は積極的に選出し上から叩き潰す。フェローチェのように本来なら絶対に勝てない相手を逆に一方的に倒せるなど、擬似的にSを上げることで対面性能が大きく向上した。

地震はゲンガーやヒードランを倒す為だけではなく、グロパンを積んだ後に並耐久のポケモンなら大体一撃で飛ばせてかつ反動ダメージのない安定したウェポンとして役立つ。実際、グロパン後に捨て身読みで出てきてスリップダメージを稼ごうとしたナットレイが勝手に崩れていったり、2体がかりでガルーラを消耗させようとする相手のプランを厳しく指導することが出来た。

一方でネットの刺さらないアタッカー(現環境のメガの大半)には劣勢を強いられるため、リザグロスのような軸やマンダ入りのサイクルにはバシャーモポリゴンZの展開を優先した方が良い。

対受けループの駒としても健在で、前述のぺロリームと連携して崩していく。

 

③ ポリゴンZ

性格:臆病

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):173(100)-x-122(252)-121(52)-96(4)-135(100)

技:10まんボルト/冷凍ビーム/テクスチャーZ/自己再生

H-B:特化ボーマンダの捨て身タックル確定耐え

S:最速キノガッサ抜き

 

よくいるHBベースの調整個体。ネットが刺さらない浮いているポケモンに軒並み強く、ペロリームを選出しない試合でもよほど通りが悪くなければほぼ100%選出する。ネットを踏ませた相手の上から積むのがより安全ではあるが、耐久振りと回復技のおかげで一発耐えつつ展開する余裕が十分あり、実際の試合でも無起点から切り返す事が多かった。

これでも火力は十分であり、Z消費後の10万ボルトはH振りのメガクチート程度なら一撃、環境にいる大体のミミッキュもステロと合わせて一撃で吹き飛ばせる。

Z技で積む都合上他の積みアタッカーと違い引っ込みが利かないポケモンなので、カバルドンマンムーなど止まるポケモンを駆除してから最後に展開するのが望ましい。ただしバシャーモ入りの構築には向こうのバシャーモより先にこのポリゴンZを展開しておくことが重要である。

今シーズンはスカーフランドロスの増加により積んでも上から殺されたり後続の先制技圏内に押し込まれる事がしばしばあったほか、岩封や凍風持ちに機能停止させられたり全ミミッキュから呪いを撃たれたりなどこいつで全抜きしていくのはなかなか難しい試合もあった。しかし電気+氷の技範囲は比較的一貫が取りやすく本構築のアタッカーとしては一番活躍してくれたと思う。

 

④ キノガッサ

性格:陽気

特性:ポイズンヒール

持ち物:毒毒玉

実数値(努力値):155(156)-150-113(100)-x-80-134(252)

技:タネマシンガン/ビルドアップ/キノコのほうし/みがわり

 

ねばねばネットと相性の良い積みアタッカー。

といっても現環境のメガ枠にはネットの刺さりが悪く、襷持ちと違い上を取れない場合の対面性能は低い為選出率は最下位。その為高速アタッカーを嵌め殺すというよりは、基本選出で重くなりがちな数値受け(カバ、クレセ)やトリル展開を制圧する為に選出する事が殆どだった。ポリクチにはぺロリームとセットで選出することでミミッキュを含めてこいつで全抜きできる。

相手のキノガッサはガルーラかこのポケモンで見る事が多い。1発目のマッハパンチがポイヒの回復量込で3割程度しか入らない為ビルドを何回か積んでから種ガンを撃ち返して突破していたが、シーズン後半になると繁殖した剣舞ガッサに逆に起点にされ殴り負けた試合があった。

ちなみにネットを踏んだコケコやレヒレに対して身代わりを連打しフィールドを枯らす行為を何度か試してみたが、ほぼ全ての試合で下から挑発を撃たれて阻止されたためやはり彼らをこのポケモンで見る事は難しいと思った方が良い。

 

⑤ カバルドン

性格:慎重

特性:砂起こし

持ち物:イトケの実

実数値(努力値):215(252)-133(4)-138-x-136(252)-67

技:地震/あくび/ふきとばし/ステルスロック

H-D:臆病メガリザードンYの日照りオーバーヒートまで確定耐え

 

本構築の展開要員その2。ネット展開する恩恵が薄いマンダやグロス軸のサイクルに選出することが多かった。バシャーモポリゴンZと共に選出し、ステロからのあくびループで相手のPT全体を削りこの2体の決定力を高めることが主な仕事である。

Z技を撃つ水タイプがいただけで安定して仕事できなくなることが嫌だったので、行動保証をより確実なものにする為イトケの実を持たせた。レヒレには挑発を撃たれてしまう事も多いが、その場合は地震で可能な限り削りを入れる。Zを吐いてくれた場合はポリゴンZの起点にし、残飯や木の実持ちならば複数回行動させてもらえるためバシャーモの圏内まで押し込む動きをするなどどんな対面であっても最低限の仕事をこなすことができた。

 

⑥ バシャーモメガバシャーモ

性格:意地っ張り

特性:加速

持ち物:バシャーモナイト

実数値(努力値):155-233(252)-100-x-101(4)-152(252)

技:フレアドライブ/飛び膝蹴り/地震/守る

A:ステロ+飛び膝蹴りでHB特化カバルドンがほぼ確定2発。後出しを許さない

 

最終日3日前に入ってきた枠。ステロダメと合わせればリザードンを含め環境にいるほぼ全てのメガ枠を吹き飛ばせる。ネット展開ができない際に高速アタッカー、特に電気タイプが重くなるため採用した。当初はメガリザードンXを採用していたが、相手の攻撃を受けながら積むため安定感に欠ける点と、構築単位で重いジャローダには麻痺を入れられてしまう点を解消したかったため、無償でS関係を逆転できる点を評価し採用した。

地震はガルドとのキンシ択を無視できる事は勿論、ぺロリームを連れて行かない場合アーゴヨンバシャーモもこのポケモンで見ることになるため非常に重要な技である。めざ氷はステロが入ってもボーマンダを倒せない為見送った。

激流水Zの増加によりゲッコウガをこのポケモンで見ることは危険が伴うためあまり過信して任せないようにした。また、ガルーラと同じくスリップダメージを稼がれやすいポケモンであるため相手の後続に先制技持ちが控えている場合は目の前のキノガッサに膝を撃つなど、多少のリスクを冒しながらもHP管理を優先する心がけが必要だと思う。

 

【選出パターン】

 

いくつか実例を挙げておく。

 

① 対面構築/ルカリオアーゴヨン入りの展開構築

 

ぺロリーム+ガルーラ(バシャーモ)+ポリゴンZ

 

接地しているポケモンが多くねばねばネットが刺さり易い為、上から殴り続けて制圧する。

 

② 受けループ・受けサイクル

 

ぺロリーム+ガルーラ+キノガッサ

 

ぺロリームに毒々を入れさせてあくびループをしながら毒ダメを稼ぎ、残りHPが赤ゲージになるタイミングでヤドランかエアームドにがむしゃらをぶつけて退場したのち、ガルーラを死に出ししてグロパンの起点にし3タテする。

エアームドモロバレルさえ突破すればキノガッサがガン刺さりなことが多いので勝利に大きく近づける。

 

③ トリル展開(主にポリクチ)

 

ぺロリーム+キノガッサ+ポリゴンZorバシャーモ

 

 

④ リザードンメタグロスボーマンダ軸のサイクル及び①~③以外の構築

 

カバルドンバシャーモポリゴンZ

 

流行りのカバマンダガルドの並びにはこの選出をしていた。

 

【戦績】

 

TN:Livera

最高2026/最終1993(504位)

 

 

写真のレートまで上がった後17帯に1勝し(写真撮り忘れ...)、更に上を目指しましたがFFのやんこぽけさんに負けてしまいそれ以上の更新はできませんでした。

 

【後語り】

 

直近2シーズンは19帯に留まり悔しい思いをしましたが、それをバネに頑張った結果今期も苦戦はしたものの何とか20復帰及び自己最高を更新出来て良かったです。

積み展開系の構築は長年ポケモンをやってきて本格的に使うのは今回が初めてであり、単体で見てもバシャーモポリゴンZなど使い慣れていないポケモンばかりを詰め込んだ構築でしたが思った以上の結果が出せて多少自信になりました。

S9もまずは堅実に20を維持できるよう頑張っていきたいと思います。

それでは失礼します。

SMシーズン6 使用構築(最高1957/最終18XX)~強行突破するテテフーディン~

Liveraと申します。

シーズン6お疲れ様でした。

最高19後半という不振に甘んじてしまったため記事を書くつもりはなかったのですが、同様の構築を使っている人が少ないことと今回の構築を組むにあたりアドバイスを下さった方もいるため公開することにします。今後同系統のPTを構築しようと考えている方の参考になれば幸いです。

 

 

 【構築の発端】

 

前期使用していた対面構築の欠点として

 

① メガ枠2体のSが遅い

② そのSの遅さを補うため小回りの利かないスカーフテテフの選出を強制される試合が多く、必然的に択が多発したり後続の起点にされる

③ エースにとって重いグロスミミッキュのような並びに対してカバルドンの被弾回数が増え過労死や運負けを誘発する

 

が挙げられた。

これらの諸問題を改善することを目指しつつ、依然としてエスパーの一貫が取れれば火力で押し切り易い環境であることを鑑みた結果「テテフ+メガフーディン」を軸とした対面構築に行き着いた。

 

①、②については

カプ・テテフとほぼ同様の技範囲を高速高火力で撃ち分ける事ができるポケモン

③については

これらのポケモンの処理をカバだけに依存せず、誘い出して大きく削ったり、上から処

理できるポケモン

 

を採用しておくことでクリアでき、いずれもメガフーディンが適任であると考えたのが理由である。

この2匹に従来の物理受けであるカバルドンを組み合わせて基本軸とし、鋼タイプへの圧力など諸々の補完を行った結果上記の構築が完成した。

 

【事前課題とコンセプト】

 

現環境でテテフーディンを使用する場合、以下の課題が挙げられる。

 

① 対鋼タイプ全般

metagross-mega.gif    

 

② 数値受けの処理

 

③ 対トリル展開

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これらに対応すべく今回はテテフの高いカスタマイズ性を活かし、「カプZ+挑発」という強力な崩し要素を持たせた。

 

①、②については

通常止められてしまう多くの相手をカプZ+追撃で対面的かつ迅速に処理する、もしくは交代際に大きく削り後続の圏内に入れる(サイクルを回せなくする)

③については、初手全力で挑発を入れにいく

 

ことで解決した。

これまで参考にさせていただいた記事ではトリル展開された後の対応や対トリル用の裏選出に重きを置いていたり、トリル展開そのものを切り気味である構築も見受けられた。しかし一般的なポリクチの並びは上さえ取り続けることが出来ればエスパーの通り自体は比較的良好であり、トリルに物怖じしてテテフーディンの選出が出来ないのは勿体ないと感じた為、本構築ではあくまで表選出を通していくことを考えた。

以上のように相性上多少不利な相手がいても強引に表選出を通していくのがコンセプトとなっているため、タイトルのような構築名となった。

 

【個体紹介】

 

① カプ・テテフ

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性格:控え目

特性:サイコメイカー

持ち物:カプZ

実数値(努力値):175(236)-x-109(108)-176(76)-144(68)118(20)

技:サイコキネシス/ムーンフォース/自然の怒り/挑発

 

H-B:A194マンダの捨て身タックル、特化メガバシャのフレアドライブ等確定耐え

H-D:C222メガゲンガーのヘドロ爆弾中乱数耐え

S:4振りミミッキュ抜き

 

本構築の切りこみ隊長にして地雷枠。

物理耐久に比較的厚くしており殆どの相手に対して居座り何かしらの仕事ができる。

基本的にテテフを上からワンパンしてくるグロスルカリオなどと対面しない限りは居座り、カバなどの起点作りの前では挑発、その他の対面ではサイキネかカプZを撃ち相手のサイクル破壊を行う。

コケコランドグロスやサザンガルドのような、回復ソースを持たない鋼タイプでテテフーディンを見ようとしているPTはこの1匹で軒並み崩壊する。特にグロスは交代際に大幅に削る事で後投げするカバルドンの負担を最小限にとどめることができ、交換読みで逃げられてもメガフーディンで上から縛ることができる。ギルガルドヒードランと偶発対面した場合は引かずにカプZ+サイキネで対面処理(残飯以外のH振りはほぼ確定落ち)する。

エスパーZと大きく異なるのは、鋼タイプを削る事ができるだけではなくべトンやラッキーが入った受けループや受けサイクルも容易く破壊することができる点である。

また今シーズンはABミミッキュの増加により上から皮を剥がしメガフーディンでワンパンする流れを取れることも多く、S調整はしばしば活きていた。投げ捨ててフィールドの再展開をするだけでも十分な仕事ができるため、切るタイミングは非常に重要である。

 

② フーディン

性格:臆病

特性:マジックガード→トレース

持ち物:フーディナイト

実数値(努力値):131(4)-x-85-227(252)-125-222(252)

技:サイコキネシス/シャドーボール/気合玉/めざめるパワー氷

 

超高速でありながらテテフとほぼ同じ技範囲を持てる最強エース。

どれぐらい速いかというと準速スカーフテテフや最速1舞メガギャラに抜かれないほどであり、実際に何度もこの2者のストッパーになってくれた。

テテフと違いサブウェポンの火力もそれなりに出る上に撃ち分けができるため相手の起点になりにくい。

テテフで処理しきれなかったカグヤやナットは基本的にこのポケモンで止めを刺す。

相手のどの特性をトレースするかは勝敗に大きく関わるため、メガシンカするタイミングは慎重に選ぶ(抜き性能を向上させるならビーストブーストや適応力、対面性能を高めるなら威嚇や変幻自在、ストッパーになりたければ加速や砂掻きetc)。

 

PF下サイキネの火力は言うまでもなく、一般的なD調整したカミツルギは高乱数で吹き飛ぶためフィールドがある限り気合い玉を撃つ必要はない。

一方で物理耐久についてはガブの地震ですら中乱数で死ぬほど心許ない為、確実に相手を落とせる圏内に入れてから突っ張る事と、スカーフや襷は常に警戒することを心がけた。

気合い玉は極力撃たないで済むような立ち回りをするのが肝要である。

 

③ カバルドン

性格:腕白

特性:砂起こし

持ち物:ゴツゴツメット

実数値(努力値):215(252)-133(4)-187(252)-x-92-67

技:地震/ステルスロック/怠ける/吠える

 

S5の構築からそのまま転用。

主に初手テテフとグロスが偶発対面した際の引き先、及びバシャーモミミッキュを見

る駒として採用した。

また、選出画面でガモスやパルシェンのようなテテフーディンだけでは対応困難な積みアタッカーを見た時には初手に出してステロを撒いてもらうことや、吠えるによるバトン展開の阻害など単なる物理受けではなく総合的なサポート役として今回も広く活躍した。

 

④ ガルーラ

性格:意地っ張り

特性:肝っ玉→親子愛

持ち物:ガルーラナイト

実数値(努力値):181(4)-192(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)

技:グロウパンチ/捨て身タックル/地震/炎のパンチ

 

S5の構築からそのまま転用。

ブルドヒのような低速サイクルやゲンガーのいない受けループにはテテフとセットで選出していたが、シーズン通してフーディンの方が刺さっている試合が殆どであり選出機会は全体の3割程度だった。そのため直接戦果を上げることは少なかったが、見せ合い画面に居るだけでカバやクレセなどの物理受けを強烈に呼び込む為テテフーディンが刺さり易くなり、選出誘導として立派な役目を果たした。

 

⑤ ジバコイル

 

性格:控え目

特性:磁力

持ち物:突撃チョッキ

実数値(努力値):163(140)-x-135-198(236)-110-97(132)

技:10万ボルト/ボルトチェンジ/ラスターカノン/めざめるパワー炎

 

S5の構築からそのまま転用。

ナットやカグヤといった回復ソース持ちの鋼をキャッチして狩る為に採用したが、

PT単位で地面と炎が一貫しており一旦交代読みでランドやリザに下げられると後ろに大きな負担がかかってしまう為、実際に出す事は次第に減っていき選出圧力をかけることが主な役割となっていた。

しかし実際にジバが出し辛いような構築が多くその場合これらのポケモンは普通に選出される為、もはや選出圧力としても微妙であり早急に見直すべき枠だと感じている。

 

⑥ パルシェン

 

性格:意地っ張り

特性:スキルリンク

持ち物:気合いの襷

実数値(努力値):125-161(252)-201(4)-x-65-122(252)

 

ミミッキュに強い第2の駒として、またPT単位で重たいリザYやガモスへの切り返しとして終盤に採用した。カバルドンで受ける動きが必要なく、より対面的に戦える場合に選出する。テテフで削ったナットやカグヤをこいつで処理しそのまま展開してゲームを終わらせることもある。

最速でないため一部のスカーフ持ちの上を取れないなど全抜き性能は落ちるが、もともと全抜きエースではなくテテフーディンがピンポイントで苦手な連中に対してストッパーになれればいいので特に問題はない。

 

【選出パターン】

 

あくまでほんの1例だけ紹介。

 

・テテフ+フーディン+カバ

 

vs対面構築、サイクル(グロス軸、マンダ軸など)、ポリクチ、カバルカ展開etc

 

体感6~7割はこの選出をしていた。

テテフとカバでフーディンの障害になる要素を取り除いたのちフーディンで全員吹き飛ばす。シンプルだがこの選出をした時が勝率も一番良かった。

 

・テテフ+フーディン+パル

 

vsカバリザ、ガモス入り構築

 

特殊炎に1舞された時点でゲームが終了しかねず特にリザYの場合初手で出てきて荒らしに来る場合が大半なのでステロが刺さらない場合が多い。その為基本的にパルシェンを先発に置き展開阻止に徹する。

 

・テテフ+ガルーラ+α

 

vs受けループ、ブルドヒ

 

低速の受け回し系統はテテフで特殊受けを誘い出して役割破壊を行うことで崩し、

テテフ+グロPガルーラでたたみかける。

 

【戦績】

 

最高1957/最終18XX

 

上を目指すつもりだったためスクショは撮っていません。

 

【後語り】

 

最終週の3連休に無理な構築と連続で当たってしまった挙句運も傾かずに連敗したことがきっかけで闇落ちしてしまい、そこから立て直す事が出来ずに結局2000には乗れずに終わってしまうメンタルの弱さを痛感しました。

終盤は潜る時間を取る事が精一杯で構築を見つめ直す余裕が無かったことも原因だと思っています。来期はもっと最終週あたりに心の余裕を持って臨めるよう、シーズン通してペース管理をしっかりしていきたいと思います。

構築自体はまだまだ伸びしろがあると思っているので、USM環境でも極力この軸をベベースとした構築を使っていくつもりでいます。

SMでの20到達は結局1度だけに留まってしまいましたが、6世代での戦績を思い起こせばいくらか成長できたのではないかなと自負しています。USMでは20に定着することを

目標に精進していきたいです。

それではまた、新環境でお会いできることを楽しみにしています。

対戦して下さった方々、ありがとうございました。

 

また、今シーズンの序盤に本構築について数々のアドバイスを下さったダイジさんには本当に感謝しており、この場でお礼を申し上げます。

 

内容に関する指摘、質問などは随時対応しますのでリプやDMなどでお願いします。