Liveraと申します。
シーズン6お疲れ様でした。
最高19後半という不振に甘んじてしまったため記事を書くつもりはなかったのですが、同様の構築を使っている人が少ないことと今回の構築を組むにあたりアドバイスを下さった方もいるため公開することにします。今後同系統のPTを構築しようと考えている方の参考になれば幸いです。
【構築の発端】
前期使用していた対面構築の欠点として
① メガ枠2体のSが遅い
② そのSの遅さを補うため小回りの利かないスカーフテテフの選出を強制される試合が多く、必然的に択が多発したり後続の起点にされる
③ エースにとって重いグロス+ミミッキュのような並びに対してカバルドンの被弾回数が増え過労死や運負けを誘発する
が挙げられた。
これらの諸問題を改善することを目指しつつ、依然としてエスパーの一貫が取れれば火力で押し切り易い環境であることを鑑みた結果「テテフ+メガフーディン」を軸とした対面構築に行き着いた。
①、②については
カプ・テテフとほぼ同様の技範囲を高速高火力で撃ち分ける事ができるポケモン
③については
これらのポケモンの処理をカバだけに依存せず、誘い出して大きく削ったり、上から処
理できるポケモン
を採用しておくことでクリアでき、いずれもメガフーディンが適任であると考えたのが理由である。
この2匹に従来の物理受けであるカバルドンを組み合わせて基本軸とし、鋼タイプへの圧力など諸々の補完を行った結果上記の構築が完成した。
【事前課題とコンセプト】
現環境でテテフーディンを使用する場合、以下の課題が挙げられる。
① 対鋼タイプ全般
② 数値受けの処理
③ 対トリル展開
これらに対応すべく今回はテテフの高いカスタマイズ性を活かし、「カプZ+挑発」という強力な崩し要素を持たせた。
①、②については
通常止められてしまう多くの相手をカプZ+追撃で対面的かつ迅速に処理する、もしくは交代際に大きく削り後続の圏内に入れる(サイクルを回せなくする)
③については、初手全力で挑発を入れにいく
ことで解決した。
これまで参考にさせていただいた記事ではトリル展開された後の対応や対トリル用の裏選出に重きを置いていたり、トリル展開そのものを切り気味である構築も見受けられた。しかし一般的なポリクチの並びは上さえ取り続けることが出来ればエスパーの通り自体は比較的良好であり、トリルに物怖じしてテテフーディンの選出が出来ないのは勿体ないと感じた為、本構築ではあくまで表選出を通していくことを考えた。
以上のように相性上多少不利な相手がいても強引に表選出を通していくのがコンセプトとなっているため、タイトルのような構築名となった。
【個体紹介】
① カプ・テテフ
性格:控え目
特性:サイコメイカー
持ち物:カプZ
実数値(努力値):175(236)-x-109(108)-176(76)-144(68)118(20)
H-B:A194マンダの捨て身タックル、特化メガバシャのフレアドライブ等確定耐え
H-D:C222メガゲンガーのヘドロ爆弾中乱数耐え
S:4振りミミッキュ抜き
本構築の切りこみ隊長にして地雷枠。
物理耐久に比較的厚くしており殆どの相手に対して居座り何かしらの仕事ができる。
基本的にテテフを上からワンパンしてくるグロスやルカリオなどと対面しない限りは居座り、カバなどの起点作りの前では挑発、その他の対面ではサイキネかカプZを撃ち相手のサイクル破壊を行う。
コケコランドグロスやサザンガルドのような、回復ソースを持たない鋼タイプでテテフーディンを見ようとしているPTはこの1匹で軒並み崩壊する。特にグロスは交代際に大幅に削る事で後投げするカバルドンの負担を最小限にとどめることができ、交換読みで逃げられてもメガフーディンで上から縛ることができる。ギルガルドやヒードランと偶発対面した場合は引かずにカプZ+サイキネで対面処理(残飯以外のH振りはほぼ確定落ち)する。
エスパーZと大きく異なるのは、鋼タイプを削る事ができるだけではなくべトンやラッキーが入った受けループや受けサイクルも容易く破壊することができる点である。
また今シーズンはABミミッキュの増加により上から皮を剥がしメガフーディンでワンパンする流れを取れることも多く、S調整はしばしば活きていた。投げ捨ててフィールドの再展開をするだけでも十分な仕事ができるため、切るタイミングは非常に重要である。
② フーディン
性格:臆病
特性:マジックガード→トレース
持ち物:フーディナイト
実数値(努力値):131(4)-x-85-227(252)-125-222(252)
技:サイコキネシス/シャドーボール/気合玉/めざめるパワー氷
超高速でありながらテテフとほぼ同じ技範囲を持てる最強エース。
どれぐらい速いかというと準速スカーフテテフや最速1舞メガギャラに抜かれないほどであり、実際に何度もこの2者のストッパーになってくれた。
テテフと違いサブウェポンの火力もそれなりに出る上に撃ち分けができるため相手の起点になりにくい。
テテフで処理しきれなかったカグヤやナットは基本的にこのポケモンで止めを刺す。
相手のどの特性をトレースするかは勝敗に大きく関わるため、メガシンカするタイミングは慎重に選ぶ(抜き性能を向上させるならビーストブーストや適応力、対面性能を高めるなら威嚇や変幻自在、ストッパーになりたければ加速や砂掻きetc)。
PF下サイキネの火力は言うまでもなく、一般的なD調整したカミツルギは高乱数で吹き飛ぶためフィールドがある限り気合い玉を撃つ必要はない。
一方で物理耐久についてはガブの地震ですら中乱数で死ぬほど心許ない為、確実に相手を落とせる圏内に入れてから突っ張る事と、スカーフや襷は常に警戒することを心がけた。
気合い玉は極力撃たないで済むような立ち回りをするのが肝要である。
③ カバルドン
性格:腕白
特性:砂起こし
持ち物:ゴツゴツメット
実数値(努力値):215(252)-133(4)-187(252)-x-92-67
S5の構築からそのまま転用。
主に初手テテフとグロスが偶発対面した際の引き先、及びバシャーモ・ミミッキュを見
る駒として採用した。
また、選出画面でガモスやパルシェンのようなテテフーディンだけでは対応困難な積みアタッカーを見た時には初手に出してステロを撒いてもらうことや、吠えるによるバトン展開の阻害など単なる物理受けではなく総合的なサポート役として今回も広く活躍した。
④ ガルーラ
性格:意地っ張り
特性:肝っ玉→親子愛
持ち物:ガルーラナイト
実数値(努力値):181(4)-192(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)
S5の構築からそのまま転用。
ブルドヒのような低速サイクルやゲンガーのいない受けループにはテテフとセットで選出していたが、シーズン通してフーディンの方が刺さっている試合が殆どであり選出機会は全体の3割程度だった。そのため直接戦果を上げることは少なかったが、見せ合い画面に居るだけでカバやクレセなどの物理受けを強烈に呼び込む為テテフーディンが刺さり易くなり、選出誘導として立派な役目を果たした。
⑤ ジバコイル
性格:控え目
特性:磁力
持ち物:突撃チョッキ
実数値(努力値):163(140)-x-135-198(236)-110-97(132)
技:10万ボルト/ボルトチェンジ/ラスターカノン/めざめるパワー炎
S5の構築からそのまま転用。
ナットやカグヤといった回復ソース持ちの鋼をキャッチして狩る為に採用したが、
PT単位で地面と炎が一貫しており一旦交代読みでランドやリザに下げられると後ろに大きな負担がかかってしまう為、実際に出す事は次第に減っていき選出圧力をかけることが主な役割となっていた。
しかし実際にジバが出し辛いような構築が多くその場合これらのポケモンは普通に選出される為、もはや選出圧力としても微妙であり早急に見直すべき枠だと感じている。
⑥ パルシェン
性格:意地っ張り
特性:スキルリンク
持ち物:気合いの襷
実数値(努力値):125-161(252)-201(4)-x-65-122(252)
ミミッキュに強い第2の駒として、またPT単位で重たいリザYやガモスへの切り返しとして終盤に採用した。カバルドンで受ける動きが必要なく、より対面的に戦える場合に選出する。テテフで削ったナットやカグヤをこいつで処理しそのまま展開してゲームを終わらせることもある。
最速でないため一部のスカーフ持ちの上を取れないなど全抜き性能は落ちるが、もともと全抜きエースではなくテテフーディンがピンポイントで苦手な連中に対してストッパーになれればいいので特に問題はない。
【選出パターン】
あくまでほんの1例だけ紹介。
・テテフ+フーディン+カバ
vs対面構築、サイクル(グロス軸、マンダ軸など)、ポリクチ、カバルカ展開etc
体感6~7割はこの選出をしていた。
テテフとカバでフーディンの障害になる要素を取り除いたのちフーディンで全員吹き飛ばす。シンプルだがこの選出をした時が勝率も一番良かった。
・テテフ+フーディン+パル
vsカバリザ、ガモス入り構築
特殊炎に1舞された時点でゲームが終了しかねず特にリザYの場合初手で出てきて荒らしに来る場合が大半なのでステロが刺さらない場合が多い。その為基本的にパルシェンを先発に置き展開阻止に徹する。
・テテフ+ガルーラ+α
vs受けループ、ブルドヒ
低速の受け回し系統はテテフで特殊受けを誘い出して役割破壊を行うことで崩し、
テテフ+グロPガルーラでたたみかける。
【戦績】
最高1957/最終18XX
上を目指すつもりだったためスクショは撮っていません。
【後語り】
最終週の3連休に無理な構築と連続で当たってしまった挙句運も傾かずに連敗したことがきっかけで闇落ちしてしまい、そこから立て直す事が出来ずに結局2000には乗れずに終わってしまうメンタルの弱さを痛感しました。
終盤は潜る時間を取る事が精一杯で構築を見つめ直す余裕が無かったことも原因だと思っています。来期はもっと最終週あたりに心の余裕を持って臨めるよう、シーズン通してペース管理をしっかりしていきたいと思います。
構築自体はまだまだ伸びしろがあると思っているので、USM環境でも極力この軸をベベースとした構築を使っていくつもりでいます。
SMでの20到達は結局1度だけに留まってしまいましたが、6世代での戦績を思い起こせばいくらか成長できたのではないかなと自負しています。USMでは20に定着することを
目標に精進していきたいです。
それではまた、新環境でお会いできることを楽しみにしています。
対戦して下さった方々、ありがとうございました。
また、今シーズンの序盤に本構築について数々のアドバイスを下さったダイジさんには本当に感謝しており、この場でお礼を申し上げます。
内容に関する指摘、質問などは随時対応しますのでリプやDMなどでお願いします。