結びの一番

電車道で相手を粉砕していく

USMシーズン9・双剣杯・サブローカップ 使用構築(最高1994/最終1934)~スイーツ・インパルス~

Liveraと申します。シーズン9お疲れ様でした。

今期は初の2ロムでレートに取り組んだシーズンでした。

当記事はそのうちのサブロムで回していた構築の紹介になります。

残念ながらこちらでは2000に乗ることはできませんでしたが、同シーズン中に開催され

た2つのチーム戦オフでも使用しており思い入れの深いPTになったため一応記録として

残しておきます。対戦して頂いた方々はありがとうございました!

並びは以下の通りになります。

 

 

【構築の経緯】

シーズン8でねばねばネットを利用して常に上から殴る・積むをコンセプトにした対面構築を使用していた。終始悩まされたのがぺロリームと初手対面したポケモンに上から挑発や身代わりをされる点であり、単純ながらSの速いネット撒きのポケモンとしてアブリボンを採用することで解決を図った。

依然としてコケコからは挑発を食らってしまうが、ボーマンダや前期に増えた激流ゲッコウガの身代わり、挑発ミミッキュの起点にはならなくなったため一定の効果は認められた。

主力エースには前期も使用したポリゴンZに加え、広い技範囲で高火力を押しつけられるメガメタグロス、殴りながら積めて通りの良い構築には全抜きを狙えるジャラランガを採用。また対トリル枠として前期同様ポイヒガッサ、受け回しを崩す裏メガとして剣舞メガリザードンXを添えて構築が完成した。

 

【個体紹介】

  

① アブリボン

性格:臆病

特性:りんぷん

持ち物:きあいのタスキ

実数値(努力値):135-54-81(4)-147(252)-90-193(252)

技:ねはねばネット/しびれごな/追い風/ムーンフォース

 

本構築唯一の起点要員。

ねばねばネット始動役に求められているのは「初手にSの高いポケモンが投げられた場合でも後ろを展開するお膳立てができること」であり、前期から使用しているぺロリームはあくびで一旦後ろへ流すことでこれを実現できた。

このポケモンは相手を流す事ができない代わりに2種類のS操作技で対応する。

初手にSの遅いポケモンが来た場合はネットから入ったのち削って退場、速いポケモンが来た場合は基本的に追い風から入り積みエースが上から積める状態を作る。しびれごなは命中不安ゆえ進んで活用したい技ではないが、

 

・ アブリボンをS上昇の起点にしてこようとするリザードンバシャーモ(X、Y両方)

・ ターンを稼いで追い風を枯らそうとしてくる連中全般

・ スカーフ持ちのランド・アーゴヨンなどこちらが一時的に上を取っても対処しきれないポケモン

・ ガルーラのように火力が高く単に上を取っただけでは積みエースの負担が大きく展開が難しいポケモン

 

などなんだかんだ75%に頼らなければいけない場面はあった。

しかしこの技のおかげで浮いているポケモンや、構築単位で重いスカーフ持ちから永続的にSを2段階奪う手段があることは他のネット撒きにはない利点だと思う。

また技の追加効果を受けない特性「りんぷん」は19~20帯でも知られていないことが思った以上に多く、ノータイムで岩封や凍風、猫騙しが飛んできて行動回数を増やしてくれたり、追加効果で毒や火傷を引くこともない為(特に対ゲンガーのヘド爆)、技選択を間違えなければ先制技持ち以外には確実に2回の行動保証があるのはとても優秀で使いやすかった。

ちなみにSラインも認知されていないのか知らないが、後ろに受けられるポケモンが居るにも関わらずスカーフや襷でもないゲッコウガが突っ張ってきて死んでいく(並びを見てこれらの持ち物でないと確信が持てた場合はムーンフォースを撃っていた)光景がしばしば見られた。種族値はしっかり調べましょうね。

 

② メタグロス(メガメタグロス)

 

f:id:liverapoke:20171112114628p:plain

性格:陽気

特性:クリアボディ→硬い爪

持ち物:メタグロスナイト

実数値(努力値):155-197(252)-170-x-131(4)-178(252)

技:アイアンヘッド/冷凍パンチ/雷パンチ/地震

 

対面性能を重視した技構成。

ネットが刺さり易く並耐久が多い対面寄りの構築にはとても通りがよく、高火力広範囲のこいつで常に上から殴り続けることは相手にとっても相当な負担になる。

このポケモンは上を取る事で不利対面・微妙な対面を一転して有利対面にできる相手が多く、ゲンガー、バシャーモ、コケコ、ルカリオゲッコウガアーゴヨンなどの強力な高速アタッカーの弱点をついて一方的に倒すことができるため、ねばねばネットの恩恵を最大限活かせるメガ枠の一匹であるといえる。

本構築の積みエースは展開しても相手のスカーフテテフには非常に分が悪い為、基本的にこいつに一任することになる。

 

③ ポリゴンZ

f:id:liverapoke:20180316213913p:plain

性格:図太い

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):161(4)-x-134(252)-163(60)-94(4)-134(188)

技:10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生

 

積みエースその1、いわゆる永久保証ポリゴンZ

展開後もミミッキュに止められにくく、また自己再生による場持ちの良さも兼ね備えているという点で個人的にS8以降とても信頼している積みアタッカーである。

基本的に物理の等倍一致はマンダの捨て身まで余裕を持って耐えるため相手の上からでも下からでも展開は可能だが、D方面に関しては上からテクスチャーを積んだ状態でも心許ない耐久であり、高火力Z技+ 先制技で縛られることもたまにあったため極力物理アタッカーを起点にした方が安全。

後述のジャラランガを選出できる試合があまり多くない為、原則このポケモンをエースとして通していけるかをメインのプランとして考えていく。

 

④ ジャラランガ

 

 

性格:控え目

特性:防塵

持ち物:ジャラランガZ

実数値(努力値):151(4)-x-145-167(252)-125-137(252)

技:スケイルノイズ/火炎放射/インファイト/挑発

 

積みエースその2。

ポリゴンZ同様、「火力と耐久を同時に上げることができる」という点がねばねばネット展開によくシナジーしていると考え採用。

ポリゴンZが展開しづらい・もしくはできないカバリザ、カバマンダや砂・雨展開、またフェアリーがおらず受けサイクルや受けループ系統への活躍を期待して試してみた。

パーティー単位でキノガッサが重かったため、胞子に対して後投げも利くよう防塵にしたが実際には対ビビヨン戦で一度だけ役に立っただけで基本的にはゲンガーに強い防弾やミラーに強い防音の方が汎用性はあると思った。ただ回復ソースがないポケモンのため、砂や霰が入らないのは地味にありがたいこともあった。

4枠目に入れた挑発は7割カバ意識。積みサイクルの天敵であるあのポケモンに対し一切の妨害工作を許さず堂々と展開するために、この技は必須である。

Z技を不発にされるとなんちゃって600族になってしまうため見せ合いでフェアリータイプがいると選出しづらいのは確かだが、コケコやブルル・クチートなどは交換際の火炎放射を何度も受けられない為立ち回りで巧く削って通せる見込みがある構築も多い。

技範囲の広さをポリゴンZよりも恵まれており一貫が取れたときの制圧力は確かなため、単に「フェアリータイプがいるから出せない」ではなく、"どのポケモンをフェアリータイプとしてカウントするか?”を常に自分の中でライン引きしながら、出せれば活躍できそうな試合ではあくまで能動的に通そうとする姿勢を持つ事がこのポケモンを使う上で大事な心がけだと思う。

 

ただそれと同時に、積んでも弱点をつけないといまいち火力不足なのも事実な上、

メインウエポンを撃つたびに耐久が下がるため、反撃を受けて全抜きを阻止される試合

もあった。

その為本来このポケモンは本構築のようなガチガチの積み展開よりも、ランドなどのクッション役を交えサイクルを回して相手を削りながら隙を見て積んでいくような構築でこそ真価を発揮できるポケモンだと改めて思った。

 

20チャレは岩封カバにこいつの展開を阻止されて負けた。最低

 

 

⑤ キノガッサ

 

f:id:liverapoke:20180316215401p:plain

 

性格:陽気

特性:ポイズンヒール

持ち物:毒毒玉

実数値(努力値):155(156)-150-113(100)-x-80-134(252)

技:タネマシンガン/ビルドアップ/キノコのほうし/みがわり

 

積みエースその3。 

前期でも使用したポリクチなどのトリル対策枠。他にも展開を阻止されるレヒレや、身代わり起点にされる恐れのあるマンダなどがおらずネットを踏ませれば全員ハメ殺せる構築の場合は積極的に選出する。

又、今期は構築単位で重いスカーフランドの地震に対して投げ、誰か確実に1体眠らせることでこいつ自身や積みエースの起点を作る動きもよく行った。

毎ターンの回復量が多くミミッキュに呪いを撃たれてもかなりのターン数生存できるのは地味に強かった。

 

⑥ リザードン(メガリザードンX)

性格:意地っ張り

特性:猛火→硬い爪

持ち物:リザードナイトX

実数値(努力値):153-200(252)-132(4)-x-105-152(252)

技:フレアドライブニトロチャージ/かみなりパンチ/つるぎのまい

 

主な役割はジャラランガが出せない場合に低速受け回しを崩す事である。

このメガ枠を選出した場合水タイプ全般が重くなりがちなため雷パンチは必須。

この技構成ならメガバシャーモで一見良さそうだが、ドヒドイデ入りのサイクルを相手にする際熱湯が痛いのと、素の物理耐久や耐性の優秀さでもリザXに軍配が上がるためこちらを採用した。

龍技がなくマンダやミラーにおいては起点にしかならない為、これらがいる構築には原則選出しない。

「一応」全抜きエースにもなれるようニトロチャージを入れたが、崩しの役割に専念させるのならこの枠はヒードランへの打点になる地震にするべきだったと思っている。

 

 

【選出パターン】

 

大きく分けて以下の2パターン。

前期と違い裏選出のようなものはないため先発アブリボンはほぼ確定。

「何を選出するか」よりも「アブリボンに何の技を撃たせるか」によって展開のルート

が変わってくる。

 

① アブリボン+メタグロス+ポリゴンZ(orジャラランガ)

 

基本選出。ポリゴンZを連れていくとカバルドンが重くなり、かつ見せ合いの段階でフェアリーが2体以上いない・もしくはレヒレがいないような場合はジャラランガを選出した。

 

② アブリボン+キノガッサ(orジャラランガ)+リザードン

 

対トリル軸や低速受け回し系の構築によく選出した。

ポリクチに対してはネットを撒く事でミミッキュもガッサで見れるようになるため、Sが遅い連中が多いとはいえアブリボンの選出は必須。

 

【戦績】

TN:ポテトスリス

最高1994/最終1934(850位)

f:id:liverapoke:20180519070249j:plain

 

【後語り】

 

オフ、レート共に華々しい結果は残せなかったものの、S8の途中から新しいネット撒きとして目を付けていたアブリボンというポケモンに触れてぺロリームにはないメリット・デメリットを理解する良いきっかけになりました。

今後同じ並びを使うことはありませんがこのポケモンを軸にした展開構築は取り巻き次第で更に上を目指せるポテンシャルを秘めたテーマだと思っているため、メンツを再編して来期以降またどこかで使いたいと思います。

 

一応2000まで到達したメインロムの構築「スイーツ・ジャッジメントⅡ」はまた近日中に追って記事を上げます。そちらも良かったらご覧になって下さい。

何か質問・ご指摘などあればtwitter等で随時お待ちしていますのでお願いします。

それでは一旦失礼します。

 

~Special Thanks~

 

双剣杯にて構築を共有し、調整の過程でリザXの型についてアドバイスをくれたあばたーくん