結びの一番

電車道で相手を粉砕していく

USMシーズン14 使用構築(最高2041/最終2021)令和に繋ぐバシャバトン ~業火の執行人~

Liveraと申します。シーズン14お疲れ様でした。

長らくレートモチベが停滞していましたが今期は約3カ月という異例の長期シーズンだったこと、また最終日が奇しくも自身の誕生日だったことが良い発奮材料になりました。

お世辞にもインフレの波に乗れたとは言えませんが、初の2ROM2000を達成したシーズンでもあるため記念に記事を残します。前期は以下の構築で取り組みました。

対戦して頂いた方はありがとうございました!

 

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【構築の経緯】

 

元来上から轢き殺すタイプの対面・積み構築を好んで使ってきた中で、バトン展開だけは一度も使った事が無かった。

とはいえ分身やイーブイバトンなどのベタなバトン構築は大概始動役の単体性能が低く、成功しないと一切の挽回ができず負けてしまう為全く使う気にならなかった。

そこでバトン役を担う一方で高い攻撃性能を持ち戦況によって自身もエースになりうるメガバシャーモに着目し、知人で数々の華々しい戦績を残している雪国サザンカさんのバシャウツロカグヤの並びをベースにして構築を組み始めた。

この3匹を基本選出とした際に、単体で重い大半のゲッコウガに強く、また展開後はカバマンダ系統に妨害されにくくかつ一貫が取れるエースが欲しいと考え瞑想カプ・レヒレを採用。

また5枠目には展開後にアーゴヨンギャラドスなどを上から縛れてかつ、ミミッキュで止まりにくいエースとしてここ1年ほど使い続けてきたテクスチャーポリゴンZ、最後の枠はバトンを活かして上から胞子+積み技により着々と全抜き体制を整える事ができ、受け気味の構築に対し崩しもある程度担えるポイヒガッサ(S8、9でも使用)を添えて完成した。

 

 

 【個体紹介】

 

バシャーモ(メガバシャーモ)

 

 

性格:意地っ張り

特性:加速

持ち物:バシャーモナイト

実数値(努力値):155-233(252)-100-x-101(4)-152(252)

技:フレアドライブ/飛び膝蹴り/守る/バトンタッチ

 

※A

フレアドライブで無振りコケコが確定1発

飛び膝蹴りでテンプレカバルドンが乱数2発(75.4%)、受け出しはほぼ出来ない

 

個体や配分はS8の構築のものを流用。

ゲッコウガバシャーモが決して楽な構築ではない為手裏剣5発や膝耐えができる耐久調整の需要は大いにあったが、同時に構築単位で電気が一貫しており特にカプ・コケコはこのポケモンで対面処理することが多かったため、Aを削る事は避けぶっぱでの採用とした。

自身で確実に倒せる相手には突っ張り、不利を取る相手(主にランドロスガブリアスカプ・レヒレミミッキュ)に対しては後続のカグヤに繋ぎやどみがループに持ち込み荒らしていく。

一貫が取れた場合の制圧力も非常に高いが、低耐久な上消耗の激しいポケモンでありHP管理がとても重要。

特に一試合の中でアタッカー→逃げバトンの順に仕事をさせる場合は死にだしされた相手のポケモンに先制技で縛られないよう、ナットレイや削れたキノガッサに対して膝を打つなどスリップダメを抑える為に少々危険な行為を要求される場面も少なくない。

耐久に振ったレボルトが増えたため、こいつで処理する場合はステロを優先的に撒くことを心がけた。

ちなみに構築内でカビゴンに唯一決定打があるポケモンだが、大概取り巻きに霊タイプがいるため安定した処理ルートとは考えない方が良い(毒菱+カグヤや後述のガッサが通るのであればそちらを使った方が安全)。

バシャ自体は決して通しやすい環境とは言えないが、目の前の相手によってバトン要員にもエースにも転じられる万能さは他のポケモンにはない固有の強みであり、このポケモンが一定数生存している所以だと思う。

 

ウツロイド

 

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性格:臆病

特性:ビーストブースト

持ち物:気合いの襷

実数値(努力値):185-x-67-x-179(252)-151-170(252)

技:パワージェム/電磁波/ステルスロック/毒菱

 

本構築唯一の起点要員。8割程度の試合で選出して後続のサポートを行った。

 

・リザやガモス、レボルト入り→ステロ(リザはステロを刺してバシャで処理)

・レヒレ入り(主に対レヒレグロス)→毒菱(カグヤで全員枯死させるルートを取る)

・対ゲッコウガなど自身より早く後続も上を取れない連中→電磁波

・対ランドロス、テテフ→基本的には襷ケアでまず殴る(ランドはスカーフ地震なら2ターン目はカグヤパック)

 

とざっくりこんな具合に、相手に合わせて4択を臨機応変に駆使していく。

基本的に2回行動させてもらえることはそう多くない。カグヤ主体で相手を蹂躙するのか、バシャの火力を活かして押し切るかのどちらかが主なコンセプトとなるため、どちらのプランを通すのかを明確に決め、それに繋がる技選択をすることが重要。

相手のボーマンダに先に展開されると非常に厳しい構築だが、対面ならそれをある程度阻止できる駒でもあったほか、よくいるリザグロスに対してはリザの選出を強く牽制でき、結果カグヤを通しやすい試合がとても多かった事など、見せ合い画面や対面での圧力という点でも仕事をしていたと思う。

 

テッカグヤ

 

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性格:臆病

特性:ビーストブースト

持ち物:食べ残し

実数値(努力値):177(36)-x-141(140)-128(4)-131(76)-124(252)

技:エアスラッシュ/宿り木の種/身代わり/守る

 

H-B:特化ランドの岩封を身代わりが確定耐え

S:準速ガッサ+2、1加速バトンで最速ジャローダ、2加速で最速フェローチェまで抜き

 

バトンエースその1。勝った試合の半分はこいつを通していた。バシャが誘う苦手なポケモンの大半をやどみがの起点にすることができ、一度嵌めループに持ち込んでしまえばこいつ1体で決着がつくことも多々あった。

 

このポケモンを使うにあたり一番留意すべきなのは安易に守るを押さないこと。

嵌められた相手が大人しく吸い殺させてくれるはずもなく、必ず打点のあるポケモンを受け出しされ、特に電気タイプとの不利対面ができた場合あっさり土俵を割る結果に繋がりかねない。

幸いにもコケコ以外の電気(レボルト、ロトム系統)および弱点をついてくるアタッカーは軒並み1加速後のテッカグヤを抜けないため、交代際に宿り木か身代わりを選択さえしていれば再びループに持ち込み相手のPT全体を大きく疲弊させることができる。

また、コケコの処理ルートとして毒菱を踏ませたコケコの下から身代わりを連打して突破することがあるが、この時も相手がZを切るorZ以外の持ち物であると断定するまでは決して守らないことが肝要。使い慣れないうちはここを失敗したせいで何度か負けてしまった。

 

通常のカグヤとは全く異なり眼鏡テテフのサイキネが受からないほどのカツカツな耐久をしているものの、元々のスペックは優秀なのでB方面に関しては毒や宿り木で余命わずかなポケモンをビーストブーストの餌にすることでいい感じに補うことができる。身代わりを残せる相手が若干増えたり、残りHP半分程度からでも雷Pグロス剣舞ミミッキュに対して巻き返すこともできた。

 

カプ・レヒレ

 

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性格:控え目

特性:ミストメイカ

持ち物:ウイの実

実数値(努力値):175(236)-x-135-132(36)-150-135(236)

技:ハイドロポンプムーンフォース/めざめるパワー炎/瞑想

 

S:1加速で最速130族まで抜き

C:+1ハイドロポンプで無振りコケコが乱数1発(25%)、ステロ込みで確定

    +2ムーンフォースで無振りアーゴヨンが確定1発

 

バトンエースその2。

速いマンダや、両刀マンダ(=C+1ムーンフォースで縛れるマンダ)が増えたことで、

カバマンダガルドの並びに対して通せればイージーウィンを狙えると感じ採用した。

実際ポリゴンZの全抜きを阻止するためにカバやガルドを選出されることが多く、これらを瞑想の起点にして壊滅させることができた。

めざめるパワー炎の枠は挑発や鉄壁など様々な選択肢があったが、所謂共有パによくいるカミツルギの反撃を許さないことや、マンダナットドランのような構築も含め幅広いマンダ軸に対して対応が利くように最後までめざ炎を採用。特化したところでC+1めざ炎でナットレイを1発で倒せないため、木の実での回復も含め可能な限り上から瞑想を複数回積む余裕を持てるようHSベースの配分とした。

 

ポリゴンZ

 

 

性格:図太い

特性:適応力

持ち物:ノーマルZ

実数値(努力値):161(4)-x-134(252)-163(60)-94(4)-134(188)

技:10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生

 

H-B:特化メガボーマンダの捨て身タックルまで確定耐え、特化ミミッキュミミッキュZ+テクスチャーZ発動後の影打ち確定耐え

C:H4メガリザードンXをテクスチャーZ発動後の10万ボルトで確定2発

S:最速ガッサと同速

  

バトンエースその3。

個体・配分はS9、S11で使用してきたものと同じ。

ギャラアゴのようなバシャカグヤでは押し負ける並びにはこいつを先に展開することを心掛けた。また、ポリグライドヒドのようなカグヤで嵌め殺す事はできないが電気+氷で一貫が取れる構築にも選出した。

火力と自己再生による場持ちの良さは素晴らしいがカバルドンカビゴン、毒ガルドなどメジャーな耐久ポケモンにあっさり止められてしまうため、出さないと勝てないとき以外はあまり選出しなかった。

  

キノガッサ

 

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性格:陽気

特性:ポイズンヒール

持ち物:毒毒玉

実数値(努力値):155(156)-150-113(100)-x-80-134(252)

技:タネマシンガン/キノコのほうし/みがわり/剣の舞

 

以前ポイヒガッサを使っていた際に、ビルドアップでは展開速度が遅いことが原因で相手に猶予を与えやすく、特に呪いや吹き飛ばし・黒い霧など身代わりを貫通してくる妨害手段に弱く使い辛さを感じる部分もあった。

そこで可能な限り迅速に全抜き態勢を整えるべく、一般的な襷ガッサと同じように剣の舞を搭載した。結果としてカビゴンミミッキュのようなバシャーモが膝を打ちたくない組み合わせに対する処理ルートの一つとして役立てることができたほか、ドヒドイデ+ラッキーのような受けループに対する崩しの手段を持つことができた。

ビルドアップによるB上昇の恩恵がなくなった弊害についてはグロスを見るのが厳しくなった程度かと思われるが、そもそもグロス入りは表選出で見ることがほとんどであり実際そのような状況に直面することはなかった。

 

【選出パターン】

 

あくまで一部を紹介。

 

ウツロイドバシャーモテッカグヤ

 

本構築の表選出にあたる。勝率も一番高かった。

 

・レヒレグロス、雨、コケコ入り⇒ウツロで毒菱を撒きカグヤで消耗させていく。

・リザグロス、ルカリザ⇒どちらのメガがきてもステロ+バシャーモが刺さる。

・ガルランド⇒ガルーラが先発に投げられることが多い。毒菱を撒くことで死に出しバシャーモからガルーラが逃げても後々カグヤで削り切ることができる。大概ランドやミミッキュが裏に控えているのでカグヤを通すことを第一に考える。

 

バシャーモカプ・レヒレテッカグヤ

 

・カバマンダ系統⇒ステロを撒いてもマンダには羽休めで帳消しにされることが多く、また毒菱の恩恵もあまりない。先述の通りレヒレを通していくことを意識する。

・ラティハッサム・アスクチ(ラティアスクチート)⇒相手の瞑想ラティアスに抗える駒がレヒレしかいない。

 

カプ・レヒレ(バシャーモ)+ポリゴンZテッカグヤ

 

・ポリグライドヒド、ロップカグヤ⇒テクスチャーZが決まればイージーウィンできる場合が多い。ミストフィールドポリゴンZを状態異常から守りつつ展開していきたい。

 

ウツロイドバシャーモポリゴンZ(キノガッサ)

 

アゴギャラ⇒ウツロの電磁波で起点を作り可及的速やかにポリゴンZを展開しないと勝てない。

 

バシャーモキノガッサ+@1

 

・ランドカビゲン(ミミッキュ)、ドヒド入り受けループ

 

【重いポケモン

 

・特殊ルカリオ剣舞ガルド

 

ウツロイドを起点にしてくる先制技持ちが非常に辛い。

後者はそこまでマッチングしなかったが前者については今期とても数が多く、悪巧み真空波でバシャーモ諸共しょっちゅう皆殺しにされた。電磁波を入れてバシャ対面で麻痺にワンチャンかける程度しか抵抗の術がない。

 

エアームド+ラッキー

 

受けループはほぼキノガッサで見ているためエアームドがいるとほぼ突破できない。

 

・レヒレ+バンギ

 

フィールドを盾にウツロイドの前で悠々と舞われるためきつい。

カグヤでレヒレを処理できたとしてもバンギを死に出しされて舞われれば結局バシャ諸共吹き飛ばされる。

 

メガラティアス(瞑想、ミラータイプ)

 

こういうポケモンはいけない。

 

【戦績】

 

TN:ポテトスリス(最高2041/最終2021、234位)

TN:Livera(最高最終2017、247位)


第7回バトンタッチオフ 予選7ー0➡トナメ2回戦落ち

 

ポテトスリスのROMのみ画像を載せておきます。

 

 

 【後語り】

 

久々に一つの構築を使いこんで、自分にしてはそこまで悪くない勝率で2000に乗せることができたことは良かったですが、同時に身近でも初2100達成者が何人も出たのを見て少し物足りなさも感じてしまったシーズンでした。

今期も約2カ月半あるとのことなので、最終日に慌てて2000に乗せるのではなく少し余裕を持って少し上を目指せるようシーズン通して計画的に取り組んでいきたいと思います。

それでは失礼します。

 

~Special Thanks~

 臆病テッカグヤを貸してくれた椛さん